自由民主党ってどんな政党? 河野太郎さんに聞いてみた
- 笑下村塾
- 2 日前
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自由民主党はどのような理念で活動している政党なのでしょうか。河野太郎さんにインタビューしました。(取材日:2025年6月24日)
ーー 自由民主党が大事にしている理念は何ですか。
自由民主党という名の通り、自由主義・民主主義というものを大事にしています。戦後、社会主義・共産主義が世界中で広まりつつあるときに、我が国は決して共産主義ではない、自由と民主主義をしっかり守ろうと。そしてもう一つ、経済は市場主義。自由市場の中でみんなが努力をし、競争する中で経済を発展させていく。そういう考え方を戦後一貫して守り、日本をそういう国にしてきたのが自由民主党だ、そういう誇りを我々は持っています。
ーー 自由民主党として実現したい社会とは?
一つには、公平で公正な社会。その中で、人よりも多く汗をかき、人よりも良いアイデアを出し、人より若干運が良かったのかもしれませんけれども、そうやって競争に勝った人が経済を引っ張る。負けた人は決して弱者ではなく、またやる気があれば何回でも競争に戻ることができる。そして競争に勝った人が、経済を引っ張ると同時に、勝った分を社会に還元をする。そうやってみんなで前へ進んでいこう。そういう社会を作っていきたいと思っています。

ーー 他の政党との違いはどういうところにありますか?
かつて「55年体制」と言われた時代、自由民主党が対峙していたのは社会党であり共産党でした。つまり日本が、アメリカやヨーロッパを中心とする西側ブロックの中で、自由・民主主義・市場経済を大切にしようと頑張ってきた時代に、ソ連をはじめとする共産主義の中で社会主義体制を日本の中に確立しようとする勢力と、いわば戦ってきたのが自由民主党だと思っています。
今もその名残があって、どちらかというと共産主義・社会主義に近い社会を作ろうとしている政党もあれば、排外主義的な外国の勢力を忌み嫌っているような勢力もある中で、自由民主党は穏健中庸な保守、つまり非常に間口の広い、懐の深い保守主義というものを目指して頑張っている。それが他の政党との決定的な違いだと思います。
ーー 綱領に「常に進歩を目指す保守政党」と書かれていますが、これはどういう意味でしょうか。
共産主義のような、一人の人間が頭の中で考えてやろうとしたものとは違って、「人間社会の叡智に基づいてこの社会を前へ進めていこう」というのが保守主義だと思っています。そして、何か古いものをずっと守っているのではなくて、時代の変化とともに、新しい技術が出てきたらその技術を取り入れて、社会を前に進めていく。常に進歩を続ける社会の中で大事なものを守っていくというのが、進歩し続ける保守主義です。
例えば天皇制、日本語、あるいは地域のお祭りなど、この日本を日本たらしめているものを大事にしながらも、新しい技術なんかを取り入れて、どんどんこの社会をより豊かに便利にしていくというのが、自民党が目指していることだと考えています。

ーー 若者政策で特に力を入れていることは?
少子化については、党として非常に危惧しています。子育てがしっかりできるように対応していかなければなりません。
また、大学に入るために地域から首都圏に集まってくる方たちは、かつては卒業すると地域へ戻ることが多かったですが、だんだん首都圏に残ってしまうようになった。それで本当にいいんだろうかと。やはり、地域で若い方が仕事をし、家庭を営み、生活ができる、そういう環境をしっかり作っていかなければいけないと思っています。首都圏・東京だけでなく、いろいろな地域にその可能性があり、幸せがある。そういうことを実現していかなければいけないですね。
そして、新しい技術が入ってくる中で、かつての日本のような年功序列だけでは社会は回っていかない。そういう中で、若い人にどんどん力を振るってもらう機会、チャンスを広く作っていかなければいけないと思っています。
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