日本維新の会ってどんな政党? 吉村洋文さんに聞いてみた
- 笑下村塾
- 6月28日
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更新日:7月1日

日本維新の会はどのような理念で活動している政党なのでしょうか。吉村洋文さんにインタビューしました。(取材日:2025年3月26日)
ーー日本維新の会が一番大事にしている理念は何ですか?
まず政治家自身が、口だけじゃなくて実行する。そして、自立する個人、自立する地域、自立する国家、そういったものをしっかり作っていこうじゃないかという考え方です。
そのためにも、とりわけ現役世代であったり、次世代が頑張れる社会を作らなきゃいけないよねという思いが強い。皆で一生懸命今あるリンゴの実をもいで食べようというのではなくて、ちゃんと土を耕して土を作って、そしてリンゴの木が育つような、そんな社会を作っていこうというのが基本的な価値観です。
次世代のための政党だと思ってもらってもいいかもしれません。やっぱり既得権と言われる人たちが、業界団体を含めて「今の利益を」と一生懸命頑張るので。それは一つの正義かもしれないけれど、結局それで日本は良くなっていない。
どんどん子どもの数も減って高齢化社会になっていく中で、日本とか地域のことを考えたら、「次世代のための政治をやろうよ」というのが、一番のアイデンティティだと思っています。
ーー国民民主党は現役世代のためと言っていますが、どういうところが違うと思いますか?
ほかの政党と比べると、現役世代とか子育て世代とか、次世代が頑張れる社会を作っていこうというのは、価値観が近いところはあるなと思っています。
ただその中で、僕らは政治家として身を切る改革、自分たちのことをまずはやろうと。企業団体献金も、僕らはそんなところから金を受けていたらまともな政治はできないと思っています。
僕も知事だから、業界団体の方から「献金させてくれないか」という話が来る。でもそれは受けません。金を受け取ってしまうとやっぱり頭が上がらなくなるし、見えないところで政治が捻じ曲がってくるので。

ーー維新の会を支持している人はどういう人が多いんですか?
「改革をやってくれ」という人が多いと思います。そして自立路線。経済も、規制緩和しながら強くしていくべきだという人が多いんじゃないかなと。
ーー「次世代」と掲げていますが、若い人からの支持は多いと感じますか?
僕自身は市長・知事としていろいろな政策を実行してきましたから、そこを肌で感じてくださっている方は応援してくれていると思いますね。ただそれは、大阪とか関西でしか実際なかなか広がらないので、僕が一歩離れて、例えば神奈川・横浜とかに行ったら「何をやっているかも分からない」ということだと思うし。僕らの発信力の不足もあると思いますが、伝えきれていないところはあるのかなという気はします。

ーー 若者政策で力を入れていきたいところは?
社会保障制度の改革ですね。現役世代もそうですし、次世代のことを考えても、今の社会保障は、今のままだともたないだろうなと思っています。というのも、人口構造が大きく変わってきているので。今、人口が明らかに減ってきて、子どもも減って、これは将来さらに加速するというのが見えています。でも、元々の社会保障制度は、人口が増えることを前提にした制度になっているので、その歪みがすでに生じてきていると思うんです。
医療費一つとっても、毎年数兆円単位で右肩上がり。年金も入れたら100兆円を超えて、国家予算と匹敵するようなスケールになっている。これは誰が負担しているかというと、現役世代が多く負担しているのが事実です。
手取りに一番大きく与えるのは社会保険だし、社会保障制度のあり方にどこかで切り込まないと、よりしんどい思いをするのは次の世代ですね。今おぎゃあと生まれた子とか、今小学生で走り回っている子どもたちは政治のことは何も知らないけれど、彼らが大人になったときに困る社会は作りたくない。
次世代のことを考えるのであれば、社会保障に目をつぶって知らないふりはできないな、というのが、僕が代表として考えていることです。
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