top of page

立憲民主党ってどんな政党? 泉健太さんに聞いてみた

  • 執筆者の写真: 笑下村塾
    笑下村塾
  • 1 日前
  • 読了時間: 4分

立憲民主党はどのような理念で活動している政党なのでしょうか。泉健太さんにインタビューしました。(取材日:2023年6月28日)


ーー 立憲民主党は何を理念にした政党なんでしょうか。


党の名前にあるように立憲主義です。法律や憲法は、国民を縛るためにあるのではなく、権力者にきちんと法を守らせるため、ルールを守らせるためにある。僕らは権力者が元気な国をつくるのではなく、国民が元気な国をつくるということで、立憲主義を掲げています。


あとは、政治家の2世、3世、経済界や富裕層から議員が出ている自民党に比べると、庶民の党、生活者の党です。人を大事にする、一人一人の多様性を大事にすることを基本とする政党です。


ーー 自民党政権も近年はリベラルな政策を導入することが多いですが、自民党政権とのはっきりした違いはどこにあるんでしょうか?


自民党はとてもうまくて、ある意味、主義主張がない政党です。世の中の動きが変わって政権を取るような勢力が入ってくると、その勢力の政策を取ってしまう。最近では子ども政策がそうで、僕らは民主党のころから「チルドレンファースト」で、子ども手当の所得制限はなしと言ってきた。当時はそれが自民党との違いだったんですよね。でも、10年たつと、自民党が「所得制限なし」と言ってくる。すると違いは消えてしまうわけです。


明確な違いということでは、視点が違います。働き方改革にしても経済政策にしても、自民党は基本的にトリクルダウン、上からこぼれ落ちていく政策を取っていますが、下からボトムアップで経済政策を考えているのが立憲民主党です。


ーー ボトムアップというと、どんなところに重点的に予算を割いていくイメージですか?


子ども政策にもっと力を入れなければいけないと思っています。児童手当を増やすのは僕らも言ってきたことですが、高等教育は無償化をちゃんとやる予算を付けないといけない。いまだに卒業時点で数百万円の“借金”をしている若者が多い。そうなると、若者は物を買ったり自分に投資をしたりすることができず、縮こまって生きていかなきゃいけないわけです。


若い人たちの待遇についても、最近ようやくいくつかの企業で初任給をボンと上げる機運が出てきたのはいい動きだと思うんですけど、非正規雇用の人と正規雇用の人の有配偶者率には、歴然とした差がある。僕らが訴える子ども・若者支援というのは、児童手当の引き上げだけではなくて、高等教育の無償化と給食費の無償化、そして非正規の正規化。これが大事だと訴えています。


ーー 若者政策で、他党と違うところはどこですか?


子どもの権利、ここには立憲民主党はかなりこだわっています。子どもの意見表明権っていうと難しく感じますが、当たり前と言えば当たり前で、世の中で、子どもも当事者なのに、子どもが決められてないことっていっぱいあるんですよね。


例えば全国各地にある児童公園、子どもたちの声って聞いてます? みたいな話です。せっかく公園を作るのに、遊具を決めているのも全部大人、それっておかしいよねと。子どもの目線、子どもの希望も必要です。あとは、やっぱり子どもたちの居場所という意味で、学校ですよね。そういうところで子どもたち自身の意見がちゃんと採用される、そういう世の中にしていかなきゃいけないなと。


例えば自民党さんは、権利を法律に書くことにすごく拒否反応があって、ここはやっぱり大きな違いですよね。僕らは、子どもの権利というのをちゃんと明記して、変えていこうとする。それが立憲民主党です。


残念ながら、国際比較では日本の子どもたちの自己肯定感が低いという結果が出てしまっています。子どもの自殺も多い。僕らが政権取れば、そういうところを転換しますよ、っていうのは、明確にメッセージとして出したいなと思っています。



■動画で政治家の生の声を聞いてみよう!


■ほかの党の理念も読んでみよう!(6/27から7/1にかけて順次公開)

bottom of page