国民民主党ってどんな政党? 玉木雄一郎さんに聞いてみた
- 笑下村塾
- 6月28日
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更新日:7月1日

国民民主党はどのような理念で活動している政党なのでしょうか。玉木雄一郎さんにインタビューしました。(取材日:2025年1月16日)
ーー 国民民主党は何を理念にしているんですか?
私たちはまず、生活者・働く者・納税者のための政党を作ろうということでスタートしました。2020年9月にできた党ですが、そのときに立憲民主党に合流するかしないかという議論がある中、合流しないという選択をして15名で立ち上げたのが、今の国民民主党のスタートなんですね。
そのときに2つ、姿勢として守っていこうと誓ったことがあります。1つ目は、選挙を政治家の就職活動にしないこと。自分が当選したいがために、政策とか有権者との関係そっちのけで、あっちに行ったりこっちに行ったりするのはやめようと。
2つ目が対決より解決。おかしいことはいっぱいあるけれども、批判・反対だけだと前に進まないよねと。与党も野党も経験しましたが、30年間賃金を上げられなかったという反省の中で、積極的・建設的な提案をして実現につなげていくような、そういう政治をやろうというのが我々のある種の理念です。
ーー 政策の柱を教えて下さい。
大きく3つあります。1つ目は「給料を上げる経済政策をやろう」。2つ目は「自分の国は自分で守ろう」、防衛だけじゃなくてエネルギーとか食料とかの自給率を高めようということです。3つ目が「人づくりこそ国づくり」。資源のない国として、人と科学技術を重要視しないと日本は発展しないだろうと。この3つの柱を掲げてやってきました。

ーー どういった国を目指していますか?
他国に過度に依存しない国ですね。自分の国を自分で守れるような国にしたいし、その中で、人を大切にするということに基本を置いた政策を進めていきたいと思っています。
ーー 支持者にはどういう方が多いですか?
スタート時点から、39歳以下の若い人、現役世代が多いです。この前の共同通信の世論調査だと、学生、高校生・大学生の51.2%が国民民主党支持とのこと。逆に言うと、60歳以上の支持が極めて薄いというのが、我が党のプロフィールですね。
ーー 国民民主党は、大きな政府か小さな政府かで言うと、どちらを目指しているんですか?
効率的で機能する政府です。ただ我々は、財政の役割は重要だと思っているので、ただただ小さくしていけばいいとは思っていません。市場原理とか民間の活力は重視しますが、一方で国の役割も大きいと思っているので、必要な再分配であるとか、弱者の支援とか、そういったものにはしっかり国が役割を果たすべきだという立場ですね。

ーー 現役世代のための政策が多いイメージですが、未来の子どもたち、若者世代についてはどのように考えていますか?
まさにそれが「人づくりこそが国づくり」の部分です。特に資源のない日本では、未来を作るのは常に若者なんですよ。そこをエンパワーしない国家や社会は、成長しないと思っています。
例えばノーベル賞を取った方を見ても、実は皆さん、最初の発想は10代とか20代のうちに生まれているんですよね。もちろんその後、成熟するのは30代から40代、50代なんだけど、世界を動かすような発明は、実は多くの場合、20代前後の時期に発想されている。
日本でもそういう人たちが出てこないとだめだろうということで、我々は教育とか技術に対しての投資は惜しみなくやろうと。お金がないと言うのであれば、教育国債を発行してでもやったらどうだと提案しています。それは未来の負担ではなく、ちゃんと償還できるし、ペイできるものなので。
高齢者が増えていく社会の中において、年金・医療・介護の国庫負担に回る予算の比率が高まっていくのは仕方がないけれども、未来への投資を犠牲にして高齢者に付け替えていくというやり方だけでは、未来の芽を摘んでしまう。そこをかなり意識して政策を組み立てているのが、国民民主党ですね。
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