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【3か月間の集大成】品川区中高生リバースメンター事業 提言会 〜挑戦から生まれる未来のヒント〜

  • 執筆者の写真: 笑下村塾
    笑下村塾
  • 9月30日
  • 読了時間: 5分

こんにちは、笑下村塾スタッフの町田です。

2025年9月21日、品川区【3か月間の集大成】品川区中高生リバースメンター事業-提言会-〜挑戦から生まれる未来のヒント〜中高生リバースメンター事業の集大成となる提言会が開催されました。これまでの検討会で積み上げてきた議論をもとに、中高生たちが区長・教育長を前に自らの提言を堂々と発表する素晴らしい時間となりました!



1. 会場の様子

会場には中高生リバースメンターとその保護者、品川区職員、品川区議会議員、メディア関係者など30名以上が集まりました。仲間と励まし合う姿や最後の準備に集中する様子から、緊張感と期待が入り混じった空気が漂っていました。


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2. 区長挨拶

冒頭、森澤区長から力強い挨拶がありました。


「多忙な日々の中でこれほど準備を重ねたこと自体が素晴らしい。皆さんが課題を深く考え抜いたことに敬意を表します」と中高生を称賛。さらに「緊張しても大丈夫。大切なのは、自分の思いをしっかり伝えること。今日ここにいる全員が応援者です」と、温かい言葉で場を和ませました。


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会場の空気が少し和らぎ、リバースメンターたちの表情もほっとほころぶ場面となりました。



3. 笑下村塾 代表・たかまつなな 挨拶

笑下村塾代表のたかまつななからは、次のような挨拶がありました。


「子どもが自分の意見を堂々と述べる場は非常に貴重です。今日ここにいる皆さんは、ただ発表するだけでなく、社会課題を自ら深く考え、解決策を生み出す力を持っています。こうした挑戦は、学校の授業だけでは得られない経験です」と語り、中高生の努力を称えました。


さらに「政策提言を形にするのは容易ではありません。しかし、今日発表されるアイデアの中には、区の施策に直結するものや、地域をより良くするヒントが多く含まれています。皆さんが考え抜いた思いや工夫は、必ず誰かの心に届きます」と強調。会場全体が、リバースメンターの挑戦を応援する温かい雰囲気に包まれました。


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また「中高生が発信する声は、若者ならではの新鮮な視点が含まれており、地域の未来を形作る上で非常に重要です。今日の提言を通じて、大人も一緒に考え、行動に移してほしい」と、参加者全員に行動を促す言葉もありました。



4. 中高生リバースメンターによる提言発表

10名の中高生リバースメンターによる提言発表は、1人3分間。発表後の質疑応答では区長・教育長・たかまつななからの質問も飛び交い、会場全体が真剣な空気に包まれました。

以下、発表内容の要約です。


【井口 礼さん】投票率9割超:全員の声が当たり前に反映される社会に

模擬投票「こどもせんきょ」を実施し、若いうちから政治参加を体験。将来の投票率向上につなげたいと訴えました。


【大澤 ゆりさん】子どもをSNS犯罪・トラブルから守る政策:SNSリテラシー向上に向けて

SNS犯罪防止のため、講演会の義務化や「SNS安全支援パック」を導入。保護者と子どもが一緒に学ぶ仕組みを提案しました。


【片柳 凜南さん】もっと届く、もっと伝わる区の情報

品川区公式LINEの改善を提案。QRコード配布や属性別配信で、区民が必要な情報を効率的に受け取れる仕組みを示しました。


【忽那 克樹さん】喫煙の害を受けない与えないまちづくり

副流煙対策として「通学時間帯の禁煙区域」「ポスターコンクール」「SNS発信強化」を提案。子どもを守る街づくりを訴えました。


【甲府方 美咲さん】学校×大学で実現!〜先生の働きやすさ改革〜

教員の負担軽減に向け、大学生ボランティアを活用。単位認定やポイント制度で持続的に人材を確保する仕組みを提案しました。


【清水 理桜さん】駅前から広がるにぎわいを西大井に:マルシェイベントの開催と駅前広場コンペの提言

西大井駅前の活性化を提案。マルシェや「理想の駅前コンペ」で、地域交流を促す仕掛けを示しました。


【園田 彩桜さん】旧東海道の活性化:立会川から青物横丁

旧東海道の魅力発信を目的に、地図作成・ツアー企画・SNS発信を提案。観光と地域のにぎわいを結びつけたいと語りました。


【福田 結奈さん】地域企業と連携したSTEAM教育の推進

STEAM教育を地域企業と連携して推進。理数に苦手意識を持つ子も楽しめる学びを広げたいと提案しました。


【古谷 凜花さん】品川区から広めよう「継承」する環境教育モデル

環境課題の解決には「意識の継承」が不可欠と強調。区立学校(小中一貫)で上級生が下級生に授業をする仕組みを提案し、危機感を「継承する」環境教育モデルを構想しました。


【南 大暉さん】子ども食堂の認識、現場改善で誰も取りこぼさない支援へ

子どもの貧困に着目し、子ども食堂を食事をする場所から子どもたちが安心して過ごせる「第3の居場所」として活用。認識改善と段階的助成で利用促進と機能に応じた環境整備を進める仕組みを提案しました。


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5. まとめ

全員の発表を受け、区長は「どの提言も課題意識が明確で具体性が高い。しっかりと受け止め、これから区の職員と一緒に検討したい」とコメント。教育長からも「大人顔負けの発表に感銘を受けた。今後の学びや生活に活かしてほしい」と評価がありました。


また傍聴者からも「若者の視点は新鮮で、地域の未来を描く上で大きな刺激となった」との声が寄せられ、提言会全体が達成感と今後への期待感に包まれました。


発表を終えた中高生リバースメンターからは、

「準備は大変だったが、自信につながった」

「大人に真剣に意見を聞いてもらえて嬉しかった」

「提言が実現したら関わり続けたい」

といった声が聞かれ、3か月間の努力と成長がにじんでいました。


東京都初の取り組みとして実施された中高生リバースメンター事業。

子どもの声を政策に反映する新しい仕組みが今後どのように広がるか、期待が高まります!



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