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2月8日衆院選を前に、若者は政治に何を託すのか──声をあげ、制度を動かす現役の高校生・大学生に聞いてみた

  • 執筆者の写真: 笑下村塾
    笑下村塾
  • 20 時間前
  • 読了時間: 19分

2月8日に衆院選が行われます。今年は、18歳選挙権が施行されてから10年という節目の年でもありますが、若者の政治参加はまだ十分とは言えません。若い世代は政治や社会に対して何を感じ、何を求めているのか。今回は、現役の高校生・大学生として、行政や議会、市長・知事に提言し、実際に制度や現場を動かしてきた4人に話を聞きました。ジャーナリスト・社会起業家のたかまつななが率直に語り合う中で見えてきたのは、若者の政治への「無関心」ではなく、「声を届ける回路の不足」でした。(取材:たかまつなな/笑下村塾)

※FMラジオ番組『たかまつななの政治家とだべろう』の放送のために2026年1月26日に事前収録した内容をもとに作成しています。



外所もみじ(とどころ・もみじ)さん:高校3年生。群馬県高校生リバースメンター2期生、「任意団体kaede._かえで。 」共同代表。不登校支援の活動・起立性調節障害に関する啓発活動。


篠崎日向詩(しのざき・ひなた)さん:高校2年生。福岡県古賀市の高校生リバースメンター。LGBTQをテーマに提言。


悉知信(しっち・あきら)さん:高校3年生。慶應義塾大学法学部法律学科に進学予定。東京都行政書士会所属 行政書士。当事者団体「茨城のいじめ問題を考える会」代表。デジタル庁デジタル推進委員。株式会社CoConアドバイザー。株式会社Guardianアドバイザー。


谷昊埜(たに・こうや)さん:慶應義塾大学1年生。高校在学中に学生団体「ミラコエ」を立ち上げ、政治のタブー視をなくすために活動中。別の会社で、能登半島でのスタートアップの立ち上げも行う。


衆院選を前に、現役高校生・大学生が集う


たかまつ:「PEOPLE〜たかまつななの政治家とだべろう」。今回は衆院選が間近に迫っているため特別編です。「政治をだべろう」と題して、現役の高校生、大学生の皆さんとさまざまなテーマでだべっていきたいと思います。まずは皆さんの自己紹介を一言ずつお願いします。


外所:S高等学校3年の外所もみじです。群馬県高校生リバースメンター2期生任意団体kaedeの共同代表をやっています。不登校支援の活動と、起立性調節障害に関する啓発活動を行っています。


篠崎:福岡県古賀市のリバースメンターの篠崎日向です。私は、LGBTQについての提言を高校生リバースメンターとしてしました。


悉知:皆さんこんにちは。S高等学校3年の悉知信といいます。普段はいじめ問題の活動というのを行っています。東京都行政書士会の行政書士としても、いじめ問題や法務の方に関わらせていただいています。


谷:学生団体ミラコエの代表で、今、慶應義塾大学1年の谷昊埜と申します。普段はミラコエという団体で若者の政治参加であったり、政治のタブー視についての取り組みをしています。


たかまつ:笑下村塾では、「高校生リバースメンター」という、高校生が自治体の知事や市長のアドバイザーを務めて政策提言を行い、さらに一緒に実行まで行う取り組みの運営に携わっています。そこに、外所さんと篠崎さんが参加してくださっています。悉知さん、谷さんはインターネット上で私が最初に知り合って、すごく素敵な活動をされていると思いました。本日は、若者の政治参加というテーマ、今年で18歳選挙権が導入されて10年という節目でもあるので、実際に活動をしている皆さんの声、皆さんが政治や社会に対してどのようなことを求めているかを伺いたいと思っています。


不登校の当事者が行政を動かした──「ユニパス」誕生まで


たかまつ:まずは外所さんの取り組みについて詳しくお聞きしたいです。外所さんは群馬県の高校生リバースメンターというプロジェクトに参加してくれましたが、リバースメンターはどこで知りましたか?


外所:母がインターネット上で見つけたチラシのPDFをLINEで送ってきたことです。行政に声を届けるタイミングがなかなかないと思って、先進的な取り組みに参加したいと思いました。


たかまつ:どのような提言をされました?


外所:不登校の子どもたちがやりたいことを伸ばせる居場所作りをテーマに3つの提言を行いました。1つ目は、適応指導教室の名称変更の促進です。今、教育支援センターという名前に変更されているのですが、まだ一部の自治体で適応指導教室という名称が残っていて、支援が受けにくいということが、自分のハードルとしてもあったので提言を行いました。


2つ目が、支援情報をまとめたプラットフォームの作成です。自分自身も不登校を経験したのですが、支援情報がいろいろなところにあり過ぎて、何が支援として受け取れるのかが一目で分からなかったので、支援情報をまとめたプラットフォームを行政が作ることで、支援が受けやすくなるのでは、という提言です。


3つ目が、知事との意見交換を通して提言することになったのですが、不登校の名称変更です。不登校には「不」という言葉が入っているので、どうしてもネガティブなイメージを持ってしまう。自分自身も不登校という言葉にすごく苦しんだ記憶があって、どうしても学校に行かなきゃいけないという意識が強くなってしまうがゆえに心理的に負担になっていたので、提言しました。


たかまつ:実際に進んでいる部分もあるんですよね。


外所:ほぼすべて進んでいて、1月15日に群馬県から不登校の名称変更が発表されました。


たかまつ:ユニパスという名前ですよね。


外所:はい。私が2期生だったリバースメンターの、今年度の3期生が「ユニパス」という言葉を考えてくれて、それを群馬県が取り入れてくださいました。


たかまつ:ユニークなパス、つまり一人ひとりの多様な生き方そのものを支援していこうということですよね。名称変更ですべてが解消されるわけではありませんが、生きづらさやスティグマがある中で、言葉を変えることで当事者が救われる部分はあると思います。学校に通うことだけが正解ではないという認識を、大人たちが持つきっかけにもなりますし、言葉が持つ力は大きいと感じます。群馬県が当事者の声を聞きながら進めている点も、大きな変化だと思います。

外所さんは教育委員会などで先生方の前で講演もされていますが、どのような反応がありましたか?


外所:先日、群馬県の教育委員会で職員研修を行い、当事者としての経験や支援体制について、データや自分なりの分析も交えて1時間お話ししました。感想としては、当事者の声を直接聞く機会がなかなかないという声が多くありました。担任として不登校の子どもに関わっていても、当事者の本音が聞きにくかったり、どう支援すればいいか分からないという悩みもあったようです。そうした中で、当事者の声を直接聞けてよかったと言っていただけたことは、私自身にとってもよかったと思いました。


悉知:以前から外所さんの活動は交流もあって知っていますが、実際に実現につなげているところは本当にすごいと思っています。ユニパスへの名称変更など、インターネット上では賛否もありますが、私自身としてはまずは第一歩だと感じています。言葉が偏見や差別につながることは、不登校経験者として痛感してきました。そうした中で、当事者の声で行政や政治を動かした成功例を見せてもらえたことは、自分にとっても勇気づけられました。


たかまつ:これから外所さんの提言が、群馬県でどのように進んでいくのか、皆さんにも注目していただきたいですね。


「子どもだから」と諦めていた


たかまつ:続いては、福岡県の古賀市で高校生リバースメンターをしている篠崎さんにお話を伺います。篠崎さんはどうしてリバースメンターに参加されたんですか?


篠崎:たかまつさんと流れ星☆さんが政治について授業をしてくれたことがきっかけでした。若者でも意見を言う場があることを知り、その中でリバースメンターの話を聞いて、私も参加して自分の意見を言ってみたいと思い、参加しました。


たかまつ:それまでは、自分の意見を大人に伝えたり、こうした活動に参加したことはありましたか?


篠崎:全くありませんでした。たかまつさんが来るまでは、政治について全く知らず、「子どもだから」という理由で諦めていました。でも授業を聞いて、私でもできるかもしれないと思い、挑戦してみました。


たかまつ:なぜ「子どもだから無理」と感じていたのでしょうか?

篠崎:政治のニュースを見ると大人しか出てこなくて、若い人が政治に関わっているイメージが全くありませんでした。そういう例を知らなかったので、偏見もあって諦めていたのだと思います。でも、自分が活動を始めて、周りに若い人でも政治に関わって変えようとしている人がたくさんいることを知って、私も頑張りたいと思いました。


たかまつ:リバースメンターでは市長にどのような提言をされたんですか?


篠崎:私はLGBTQをメインに提言しています。私の周りにはLGBTQの子が多いのですが、周囲に言えずにいる子も多く、それはおかしいと思い、提言をしました。LGBTQの子が生きやすく、住みやすい町にするために7つ提言していて、今はその中の2つを中心に活動しています。


1つ目はLGBTQの授業です。授業を通して当事者の思いやLGBTQについて知り、理解を深めてもらえたらと思い、古賀市と話し合いを進めています。現在、2校ほどの小学校の先生が興味を持ってくださっているので、授業の実現に向けて頑張りたいです。


2つ目はレインボーグッズを作ることです。レインボーの旗を掲げるだけでなく、グッズとして身につけることで、理解している人が可視化され、話しやすくなったり、安心できる人がいるのではないかと考えています。現在はイラストの専門学校と相談しながら、グッズの実現に向けて取り組んでいます。


たかまつ:実現に向けて着々と動いていてすごいですね。リバースメンターを経験して、何か変わりましたか?


篠崎:私は今までこういう活動を全くしてこなかったんですけど、人のために何かをすることは勇気がいるけど、成長にもつながるし、今までのもやもやが改善されて、自分にできることがあるんだと思えるし、とても勉強になりました。リバースメンターをしてよかったと感じています。


いじめの被害から高校生行政書士へ


たかまつ:続いては悉知さんにお話を伺います。悉知さんは行政書士の資格をお持ちなんですか?


悉知:はい。一応、国内最年少の高校生行政書士ということで活動しています。試験に受かったのが16歳で、登録をしたのが18歳です。


たかまつ:すごいですね。どうして行政書士を目指されたんですか?


悉知:私自身の活動の原点でもありますが、いじめの被害を受け、学校や行政に訴えても対応してもらえなかったことがあります。行政が動かなかった理由や、どうすればよかったのかを知るために、法律の勉強を始めようと思いました。法律の初学者でも目指せて、行政、特に行政法を体系的に学べる資格を探す中で行政書士試験を知り、高校1年生で受験しました。半年で受かるとは思っていませんでしたが、運良く合格し、登録したという経緯です。


たかまつ:どのくらい勉強されたんですか?


悉知:高校に入学して4月の下旬から11月の試験にかけて、6か月ちょっとぐらいです。平均で1日8〜10時間はやっていました。


たかまつ:すごいですね。尊敬します。無理に話さなくてよいのですが、いじめの被害というのはいつ頃のことですか?


悉知:私が小学校6年生のときに、いじめの被害を受けました。住んでいたのは茨城の比較的地方で、同世代に中学受験をする人がほとんどいなかった中、塾のテキストを使って勉強していたこともあり、悪口や陰口から始まり、最終的には骨折に至るほどの被害を受けました。担任や教頭、校長にSOSは出しましたが、その声が受け止められなかったことが、私の活動の原体験になっています。


たかまつ:本当にひどい話ですね。そこからどうして行政書士の資格を取るところまで、前向きになれたのでしょうか?


悉知:その出来事のあと、1、2年ほどは自分でも何をしていたのか分からないような生活を送っていました。時間がたつにつれて、当時の悔しさを強く感じるようになりました。過去は変えられないので、未来に向けて何かアクションを起こしたい、過去の自分のような思いをする子どもを減らしたいという気持ちが強くなっていきました。日本は法治国家なので、法律に何か答えを見いだせないかと考え、法律の勉強を始めることにしました。もともと法律をテーマにしたドラマが好きだったこともあり、行政書士試験を受けたという経緯です。


たかまつ:法律について、全部を知らなくてもいいけれど、ある程度知っていることで動かないものを動かしたりできるかもしれない。悉知さんが架け橋となって皆さんにお伝えしているのはすごいと思います。被害者の方や、親御さんと語り合うような場も主催されているんですよね?


悉知:現在、私の団体では、被害者や家族が互助会的に話し合える場を提供しています。私自身も行政書士としての法律の知見があるので、いじめ問題について、加害生徒や学校に内容証明で要望を送ることや、学校と教育委員会の認識の齟齬を明らかにするために情報開示請求を行うといった、法律的な視点からのアドバイスも行っています。


議会を動かし、次は弁護士へ


たかまつ:政策提言の活動もされているそうですが、最近成果として感じたことはありますか?


悉知:水戸市議会に対して、条例の設置を求める陳情を提出しました。結果的に1年ほどかかりましたが、趣旨採択という形で一定の成果を得ることができました。また、市議会でのいじめや不登校、子どもの権利に関する質問回数も倍増するなど、関心を集めることができたと思っています。そうした経験から、声を上げてみることは第一歩として重要だと感じました。


たかまつ:どうして質問回数が倍増したのでしょうか?


悉知:水戸市議会の議員の方、定数28人くらいかと思いますが、ほぼ全員直接お会いして、どういう問題があるか議論をさせてもらったことがあります。午前と午後でうまくアポイントを取って全員に会いに行くみたいなことを3週間続けてやりました。それをきっかけにこういう問題があると知っていただけたのが大きかったと思います。


たかまつ:大人でもそこまではなかなかできないことですね。皆さんから質問はありますか?


外所:悉知さんは、学校も同じなので時々話すんですけど、圧倒的な活動量であることは知っていましたが、経験談をしっかり聞いたのは初めてでした。素晴らしいロールモデルだと感じました。


谷:悉知さんに、将来のキャリアビジョンがあればお聞きしたいです。


悉知:法律的な面で、どうしても行政書士ではできないことがあります。例えば、内容証明などを加害児童・生徒を特定して送るところまではできるのですが、交渉行為とか、裁判の代理人のようなことはできないので、そうすると弁護士の資格を取るしかないなと思っています。まずは10年以内、28歳くらいまでには弁護士の資格をとって、個々の案件に向き合っていきたいと思っています。


たかまつ:悉知さんのような方が、弁護士になっていじめ問題に向き合うことで救われる方がたくさんいると思うので、本当に無理せずに頑張っていただきたいと思います。


若者が政治に触れる場をつくる──「ミラコエ」の取り組み


たかまつ:続いては谷さんの取り組みについて教えてください。ミラコエという団体を運営していますが、どんなことをする団体ですか?


谷:学生団体ミラコエは、政治や行政について議論しやすい風潮を作るという目標を掲げて活動をしています。投票率を上げることももちろん大事なんですけど、政治を社会がタブー視しすぎているのではないかということで、インスタグラムを通して、政治についてのインタビューをしたり、時事問題についてわかりやすい解説トークをしたり、学校で授業をしたりしています。政治家の方と実際に話して、模擬投票をするイベントをするなど、政治参加のハードルが下がるような取り組みをやっています。


たかまつ:団体を立ち上げたきっかけは何ですか?


谷:高校3年生のときに衆議院選挙があって、選挙には絶対に行こうと思っていたんですけど、よく分からないことが多くあって、学校では生きた政治について学んでこなかったことに気づきました。いろいろな原因があると思いますが、もっと政治のことをみんなで話して考えていくべきじゃないかと思って、国会議員さんを学校に呼んでイベントを開きました。それがきっかけでミラコエを設立することになりました。


たかまつ:国会議員を呼んでイベントをしてみてどうでしたか?


谷:政治家の方は話してみると優しいですし、人間味を感じるんですよね。テレビで見ていたら賄賂だらけの危なそうな大人に見えるんですけど、日本のことを実はすごく考えていたりするんですね。私たちの生活を作っていく政治家が悪く見られていてもいいことはないので、もっとみんなに本当の政治家を知ってもらいたい、出会ってもらいたい、話してもらいたいという思いもありました。


たかまつ:私たちの「政治家とだべろう」という番組も、似たような思いでやっています。政治家の方は不祥事のときばかりニュースで取り上げられるので、もう少し人柄を知ることで、私たち有権者の判断にもつながるし、政治への信頼が回復すればいいなと思ってやっています。もっと政治家の方のいい面を知っていただきたいと思ってやっているので、すごく共感しました。活動の成果として感じていることはありますか?


谷:イベントに参加した高校生、大学生などに、定量的なアンケートを取ると、参加前は政治についてよく分からないと答える人が70%いても、参加した後には、投票に行ってみようと思うとか、政治についてよく分かると答える割合が、80〜90%くらいに高まります。1人が1回だけでもそういう場に足を運んでみたら、そこですごく変わると感じました。その壁を僕たちがどんどん下げて、みんなに政治に触れるきっかけを作れればと思っています。


たかまつ:私たちも「社会は変えられると思いますか」という問いについて、授業をしたあとは7割とか8割に上がって日本の平均の倍ぐらいになります。日本でこうした授業がもっと広がってほしいと思います。


悉知:団体を運営していく中で、お金の面はどう工夫されていますか?私も団体を運営していますが、場所を借りる場合に費用がかかることもあったりしてすごく苦労しています。


谷:お金の面は課題ですよね。最近、京都にいたことがあって、無料で貸してくれるところがあったりして、意外と無料で貸してくれるところはたくさんあります。あと、イベントのお金なら、例えば学生と接点が持てるというのは企業さんにとってもメリットだったりするので、協賛してもらったりして、いろいろやりようはあると思います。


たかまつ:財政的なところは課題なので、私も政策提言しています。若い皆さんがもっと安定的に活動できるような環境を作れたらなと思っています。


篠崎:電話をするとか、団体を作るとか、行動力がすごいと思いました。


谷:電話をかけると言っても「〇〇先生 電話番号」で検索すると、事務所の電話番号が出てきて、それをポンと押したらかかるだけなので、別に大した労力じゃないんですよ。家でできるので。僕は政治に興味を持ってもらいたいというのは確かにあるんですけど、どちらかというと、社会を変えたい気持ちが最近は強いです。主権者教育という分野は、その人が主体性を持って何事にも取り組めるかどうかみたいなところにも関わってきて、僕はそういうところに関心があります。だから、社会を変えたいとか、変えられると思ってくれる若い子を増やしたいと思って、それをモチベーションに頑張っているところです。


それぞれが描く、これからの目標


たかまつ:それぞれの活動の今後の目標について、教えてください。

外所:今後の目標としては大学進学があり、大学では不登校支援における官民連携に着目して研究したいと考えています。リバースメンターを通して、行政にできることとできないことの両方を痛感しました。官と民が協働しながら、不登校という問題にどうアプローチできるかを今後考えていきたいです。

篠崎:リバースメンターの期間は終わりましたが、まだ実現できていないことがあるので、来年度に向けて準備を進めていきたいです。LGBTQについて知ってもらう活動や授業、グッズ制作など、さまざまなことを実現できるよう今年は頑張っていきたいです。

悉知:今後は法学部に進学し、法という普遍性と統一性のあるツールを使って、いじめ問題の改善を目指したいと考えています。いじめへの対応は先生や自治体によって差があり、子どもたちにとっては選べない「ガチャ」のような状況があります。そうした課題を、法を通じて解決することを大学で考えていきたいです。

谷:政治にこだわらず、人が社会を変えていくことに対して、やる気を持ってもらえるように、若い人に限らず、みんなで大きな波をつくり、社会をもっと良くしていく流れを生み出す活動ができたらと思っています。


若い世代が注目する、今回の選挙の争点 


たかまつ:最後に、今、選挙期間中ですが、注目している政策や、政策にしてほしいことなどがあれば率直な思いや意見をお聞かせください。


谷:僕が注目しているのは、安全保障とエネルギー政策です。原子力発電所の再稼働が増える中で、どれくらい原発に頼り、どれくらい再生可能エネルギーを実現していくのか、そのスパンについて党ごとに大きく意見が違う。そこには、安全保障も強く関わってきます。中国、ロシア、アメリカといった国に囲まれた日本は、今すごく転換期にあると思う。アメリカともっと仲良くして強くなるのか、どう上手にやっていくのか、すごく気になる選挙だと思っています。


AIの時代になっていく中で電力が必要になるので、直近では原子力発電所の再稼働には賛成の立場です。ただ、リスクがあるのは分かっているので、極力減らしていく姿勢は忘れてはいけない。電力需要の高まりに対応して国力をつけることが、安全保障の強さにつながると思っているので、僕はこの立場を取っています。


悉知:私は個人的にSNSの関わりにすごく注目しています。政策としても、選挙への影響という意味でも。日々SNSで発信する中で心ない声を受けることもあり、SNSの規制と表現の自由、そのバランスは常に考えています。SNSをきっかけに、いじめの動画が拡散され、国民民主党がいじめを重点政策に入れる検討を始めるなど、マイノリティーに意識が向くこともある。一方で、不確かな情報がどこまで影響を及ぼすのかは気になっています。


いじめ問題に関しても、動画の拡散は好ましくないし、法的なリスクもある。ただ、SNSに頼るしかない状況のほうが問題だと思っています。学校への訴えや裁判なども検討しましたが、最終的に頼れる場所が少ない社会構造に問題があると思うので、そうした問題がSNSをきっかけに明らかになる点ではいいと思う一方、私刑のような動きが流行ってしまうこともあるので、SNS規制のバランスはもっと争点になっていいと思っています。


外所:いじめの動画が出回ることについては、以前、悉知さんとも少し話しました。悪い面はあると思いますが、SNSで情報が広がることで行政が動くなどの変化もあるので、対策が十分ではない現状はよくないですが、今後の対策につながっていけばいいと感じています。


篠崎:政策ではないかもしれませんが、先ほど悉知さんが話していたSNSの影響については私も感じています。SNSを通じて同性愛の人たちが発信し、それが広がることで、LGBTに関する理解は進んでいると思います。一方で、政策としてはLGBTに関するものが少ない印象なので、LGBTQについての政策をもっと増やしてほしいと感じています。


外所:自分自身の話になりますが、不登校の名称変更は一つの大きな方針だと思っています。名称が変わることでがらっと何かが変わるわけではありませんが、群馬県がこうした方針を示したことで、支援の拡充や質の向上につながる。こうした取り組みが全国に広がり、ユニパスな社会が実現できるかもしれない点で注目しています。


たかまつ:現役の高校生、大学生の皆さんにお話を聞きました。ありがとうございました。

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