「自転車と歩行者の事故を減らす」大塚愛月(おおつかあいる)さんの提言をご紹介します。
- 笑下村塾
- 1 日前
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福岡県立玄界高等学校1年の大塚愛月さんが古賀市で行ったプレゼンの様子をお届けします。大塚さんは、高校への登下校中に自転車と衝突した経験から、自転車と歩行者の衝突事故を減らすために市長に提言を行いました。

提言のきっかけ
私がこのテーマに関心を抱いたのは、高校に入学し、福岡市と古賀市を往復する通学時間中に危険を感じる場面があったからです。特に、最寄り駅から高校につながる歩道は道幅が狭く、自転車と歩行者がぶつかることがあります。私も歩行中に自転車と接触して膝に怪我をした経験があります。そこで、今回「自転車と歩行者の事故を減らす」というテーマで提言しました。
問題となる危険エリア
まず、私が危険だと感じるエリアは二つあります。
1つ目は、玄界高校前の交差点です。現在、自転車専用道路といえる部分がありません。原則として自転車は車道を通らなければなりませんが、専用道路がないと歩道を走らざるをえません。その上、歩道も狭いとなると、衝突事故の可能性が倍増してしまうと考えます。
2つ目は、玄界高校前の道です。自転車通学の生徒がこの道の車道側を通る時、草が車道側に出ていて危険なのだそうです。この草を避けようとして車と接触するなど、事故につながる危険性は大いにあると思います。

衝突事故防止に向けた4つの提言
こうした問題を解決するために、私は4つの取り組みを提案します。
1. 啓発ポスターやチラシの作成
警察や市と連携して、地域の危険箇所について注意喚起するポスターやチラシを制作してください。以前、道路交通法が改正されるのに合わせて、福岡市の博多駅で、高校生が警察と協力して啓発ポスターを配布していました。私もこのようにしてチラシを作成し、地域の方々だけでなく、日常的に自転車を使う人、危険エリアを通る方々にも危険性を感じていただきたいと思いました。
2. 啓発活動の実施
次に、(1)で制作したチラシやポスターを古賀市に住む方々に配布し、啓発活動をしたいと考えております。高校生が自ら声をかけることで自転車に乗っている人に声が届きやすくなると思います。
3. 中高生向け講演会やワークショップの開催
交通安全意識を向上させるため、中高生を対象とした講演会やワークショップを実施します。小学生には交通安全教室が開かれていますが、中高生向けにはそのような教室はありません。通学で自転車に乗る人が多い中高生向けに、危機感を持ってもらうためにも、講演会やワークショップを開いてください。
4. 自転車専用レーンの整備
4つ目は、自転車と歩行者の通る道を分けるというものです。自転車で歩道を通行する方の中には、車道を走ることが難しいため、仕方なく歩道を走るケースもあります。そのようなことが起こらないためにも、自転車専用レーンを設置して、道を分けることは必要ではないでしょうか。具体的には歩道を広げて自転車レーンを拡張することがいいと思いますが、土地の関係で難しいと思うので、まずは道路にレーンをペイントする形で表示してほしいと思います。
私はこれらの政策を通じて、「自転車と歩行者の衝突事故を減らしみんな安心安全に暮らせる社会」を実現できたらいいなと考えています。以上で提言を終わります。