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  • 執筆者の写真笑下村塾

「地球を幸せにしたい」本気で政治家を目指す後藤輝樹さん。ピー音だらけ、裸オムツには理由があった!

放送禁止用語連発、プロフィールは「皇歴2642年降誕」―2016年の東京都知事選挙候補者・後藤輝樹さんの政見放送での姿を見て「ふざけすぎ」「頭おかしい」と思った方もたくさんいたことでしょう。そして今年の同知事選の政見放送は裸にオムツ姿で登場し、またも世間を賑わせました。

 YouTubeチャンネルの広告収入アップのために目立とうとしているのか?頭がおかしいだけのか?ついそんな目で見てしまいますが、本人は、そうではないと言います。政見放送の真意や、ある悲しい事件をきっかけに政治家を目指すようになったこと、不器用に愚直に自分の道を進む理由などをお聞きしました。




儲けるなんてとんでもない。ただ地球を幸せにしたいだけ




―後藤さんといえば、都知事選の政見放送が話題になっていらっしゃいました。破天荒な方なのかと思ってたんですけど、人見知りなんですね。


スイッチが入れば平気です。


―選挙に出たら儲かるんじゃないですか?YouTubeで月収600万円くらいはいってそう。


僕の政見放送は広告が付いてないし、YouTubeも黄色いマーク(広告主に適していない)で全然儲かっていません。供託金もこれまで合計1,020万円持っていかれているのでマイナスです。


―では、なぜ選挙に出るんですか?


地球を幸せにしたいんです。


―なるほど。元々どういうご経歴なんですか?


フリーターが多かったです。サラリーマンをしていたら政治家になりにくい。政治家になれるのは25歳、都知事選だと30歳からですが、僕は18歳からにすべきだと思っています。18歳から政治家を目指して、失敗してサラリーマンだったらスムーズですけど、25や30からって、しんどいと思うんですよね。供託金も高いし住宅要件もあるので、ちょっとイカれたやつじゃないとできない。




「僕は僕のやり方で」マイナス面も全部さらして当選する




―都知事選は壁が高かったのでは?


区長選挙に3回出て300万円、都知事選は1回300万円。でも区長選より都知事選の方が盛り上がります。コスパを考えて、僕の思いをより多くの人に伝えるために都知事選に出ようと思いました。


―1,000万円あれば、区議になれるんじゃないでしょうか。“この選挙”と決めて、地道に街頭演説とかをするのが従来のスタンスだと思います。


僕は媚びを売るのが好きじゃない。候補者も有権者も50:50です。候補者が「ありがとうございます」と言うのではなく、有権者も「出ていただいて、ありがとうございます」じゃないとおかしい。

僕は自分のマイナス面や恥部も積極的に出して、全部含めて判断してもらうのがポリシー。選挙公報などをインターネットで見て決めてもらったらいい。「それだけじゃ分からない」と言う人もいるけど、街頭演説を聞いたり握手して分かる訳でもない。

僕は僕のやり方で当選しなきゃ意味がない。その結果、都知事選に出ちゃったんですけど、最初はそんなつもりは全くなくて、金儲けとかも考えていません。貯めた1,000万円がなくなったら死のうと思いながら立候補し続けていただけです。


―選挙のスタイルは最初から今のような感じだったんですか?


最初は和服を着ているだけでしたが、2、3回やって「なんで俺が受からんのだ」と思うようになった。そもそも投票率が5割以下、下手したら7、8割が選挙に行かない。だから、選挙に行っていないブルーオーシャンを狙うことにしました。単純に選挙とか政治、社会問題に興味を持ってもらいたいんです。本当に捨て身でやっているだけです。




今はキャラ付け中。認知度が上がったから次は普通に




―辛くないですか?


「死にたい」みたいなのもありましたが、今はないです。僕は好き勝手に生きてきて、世のため人のため、恩返ししようと決めた。すべきことをして、その結果、どう受け取られようが構わないです。


―もうちょっと対話すれば、たくさん味方ができる可能性もありますよね?


今はキャラ付けしているので、今後うまくまとめていきたいとは思っています。普通の人ならスキャンダルになることも、例えば石原さんとか橋下さんとか、キャラがある人が言うと大目に見られますよね。僕は、トランプやプーチン、金正恩、習近平なんかとやり合うのを見据えています。

いいところだけ見せると「裏切られた」と言う人がいるので、バランスを考えてます。出すぎた杭は打たれなくなるので、そのうち問題なくなります。


―今のままだと政策を聞いてもらえないのでは?ただのヤバい奴として認知されて、無視され続けるともったいない。


2回目の感触としてはかなりいいですね。後藤輝樹ファンには申し訳ないんですけど、次の選挙では普通の政見放送をするつもりです。別に変な事をしたいわけではないので。





「アキラ100%はOKで自分はNG」納得いかずにオムツを履いた




―政見放送で茶色く塗ったオムツを履いていたのは、どういう意図だったんですか?


アキラ100%は地上波に出ているのに、僕が男性器を言っただけで修正されるのはおかしいと思った。全裸とかお盆の持ち込みは無理だったので、パンツを探しました。直前にオムツに戻して、茶色く塗った理由はよく分かんないです。


―アキラ100%さんをテレビに出してもいいと思いますか?


いいと思います。僕が裸で出てはいけない、というのは憲法違反です。


―後藤さんが伝えたいテーマは「表現の自由」ということですか?


僕は最初から、国政・地方選挙関係なく訴えてます。国政選挙で国政の話をしたいですが、300万かかる。しょうがないから50万円くらいで自分の訴えを言っているだけです。

例えば、憲法や消費税、原発などについて、自分の考えに近い人を当選させたいですよね。「国政だからしゃべるな」となったら、それが分からない。表現の自由もそうですが、テレビでそういうことを言ってもいいと思う人は、僕に入れればいいし、けしからんと思う人は他に入れればいい。

政見放送は候補者のためでもあり、有権者のためでもあるので、そのまま放送しなければいけないという法律がある。後藤輝樹だから蔑ろにされてますけど、一放送局が本来重要な話を検閲できる余地を認めてしまっているのは、危険なことです。

表現の自由を訴えたことについては、その時に自分が感じたことをコンセプトにしただけです。コロナの話をしたかったんですが、準備していた3年前、アキラ100%がR-1グランプリで優勝して盛り上がっていた。「なんでこれがよくて、俺がダメなんだ」というところからスタートしました。NHKさんが、(ピー音を入れずに)1回目の政見放送をそのまま放送していたら、僕はまた出ようとは思わなかった。





子どもの頃に見た在日米軍のニュースが人生を決めた





―今でも後藤さんが何をやりたい人なのか、よく分かりません。


”地球幸福”です。そのために、僕は政治家をチョイスしただけ。例えば僕が世界政府初代大統領になったら、権限を持ちますよね。そしたら普通のサラリーマンより、地球を救える確率が高くなります。首相になったら、とりあえずトランプとかプーチンに「お前ら何やっとんじゃ。仲良くやろうよ」と言います。僕は愛国者なので、「日本人ナメとんのか」っていう気持ちもあります。


―それだと誰も寄り付かなくなっちゃうのでは?今の日本では、真面目に政策を訴える人が政治家になっています。


小間使いみたいじゃないですか。誰も日本なんて相手にしてない。それは、日本政府として、もっと主体的に世界を変えていこうとしていないからです。表現とか言い方は粗野に見えるかもしれませんが、基本的にそれをやりたいだけです。


―そこまで思うようになった理由は何ですか?


在日米軍のアメリカ軍人が、僕と同い年の少女をレイプして、それが日本の法律で裁けなかった。戦前の治外法権と一緒なのが、本当に情けない。

日本は独立国です。羽田空港もそうですが、在日米軍がいて移動を制限されているのもおかしな話。「戦後こんなに経ったので、もう大丈夫です。自分の国は自分たちで守ります」と言えばいいのに、それすらしない。当たり前のことを言う人がいないから僕がやろうと。


―後藤さんは、人見知りでシャイですよね。でも小さい頃に感じたことを言えば、スイッチを入れなくても共感してくれる人はいると思います。なぜそんな大変な道を選ばれているんでしょうか?


世の中って色んな人がいますよね。学校のクラスメイトには不良やオタクもいるのに、選挙では真面目な人しか当選しない。もっと変わった人も当選しなきゃいけないんですよ。





お笑い芸人を目指したことも。自衛隊では現実に幻滅





―選挙で勝てる戦いをすればいいんじゃないですか?


遅くとも3年後の統一地方選挙を着地点に考えています。本当は去年、もっと言うと5年前の統一地方選挙で当選するはずだったんですけど、やりたいことを思いついちゃったので、先延ばししてるだけですよ。


―(話の流れで、「家を出るときにドアをガチャガチャしたりするので、病院に行ったら強迫性障害とかの診断が出ると思う」と話す後藤さんに)病院に行って原因を取り除いた方が、いい選挙ができるんじゃないですか?でなければ、社会風刺する芸人とかYouTuberとか、別の方法もあります。


お笑い芸人になりたい時期もあったけど、いい相方がいなかった。今でこそ東大芸人とかいますが、20年くらい前に東大を目指そうと思って勉強を始めました。そしたら、子どもの頃の在日米軍の話を思い出して、自衛隊に入ってから政治家になろうと思いました。

陸上自衛隊では、期待と現実のギャップを知って辞めました。僕は愛国者なので、国防とかのことを意識していたんですけど、周りにそんな人はほぼいなかった。キャバクラとか風俗、パチンコとかばっかりで、幻滅しました。





これからも「損して得を取る」。メンタルに気遣いつつ…





―立花孝志さんとかスーパークレイジー君さんとかと同じカテゴリーに入れられちゃうと思うんですけど、どうですか?


あまり意識はしていません。誰とは限らず、自分は自分と思っています。選挙に出ることも、当選することも手段にすぎません。世のため人のため、日本や世界、地球を幸せにすることが目的なので、政治家にならなくてもいい、というのはあります。


―今後の目標は?


来年の都議選とか区議選、再来年には参院選も必ず出るつもりです。


―<秘書さんへ質問>後藤さんの魅力は何ですか?


秘書:20年間、1つのことを貫いている人間って、政治に限らず、なかなかいないと思うんです。政策にも共感しています。歯のセラミックや美容整形の一部を保険適用。あとは、子どものための「義務教育の家」。毎日、一緒にいると虐待してしまうけど、週に1回とかだけなら優しくできる親っていますよね。そういう人たちのための施設です。また供託金の撤廃とか、他にも色々あります。


―次から普通に選挙しませんか?今の感じは損してると思います。


後藤:損して得を取っているんです。説得とかお願いをして応援してくれても、僕の非常識な部分を全部受け入れてもらえる訳がない。狙うと失敗するタイプなので、ありのまま思ったことをやるだけです。


―何かお話し足りないことはありますか?


言われたことを真に受けたりして傷つきやすいんですが、どうしたらいいですか?


―病院に行ったら楽になると思いますよ。あと秘書の方とか頼ってください。


僕の謙虚さが足りませんでした。


―もっと政治について話せる場があるといいですね。


現代の松下村塾である、僕の「輝樹塾」で話していきたいと思います。令和維新をするつもりです。


―私は行かないですけど。


そんなこと言わないでくださいよ。


―今後、楽しみにしています。本日はお忙しい中、ありがとうございました。


ありがとうございます。




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