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  • 執筆者の写真笑下村塾

【たかまつなな2022年振り返り】一匹狼から脱却。仲間の応援で、ウクライナ、イギリスなど海外取材へ。



 12/31の深夜、朝まで生テレビに出演します。なので、まだまだ仕事を納められません…。年越しはテレビ朝日で迎えます。


 皆様に感謝の気持ちをお伝えしたいとおもい、今年1年の活動を振り返ります。



 1年前、私は絶望的だった。すぐに炎上して精神的に疲弊するし、気づいたら主権者教育を全国規模でやる団体は私たち笑下村塾だけになっているし、どうすればいいか分からない。私は強い危機感を持っていた。そこで、大きな決意をする。ヨーロッパに行き、主権者教育の先進事例を徹底的に見てこようと。それで、今の日本に何が必要なのか、私が何をやるべきなのか考えようと。


 今年は、大挑戦の1年でした。イギリスと日本で二拠点生活を行い、ウクライナ、フランス、スウェーデン、ドイツ、イギリスなどヨーロッパをめぐり、100名以上の方に取材をしました。



 気候変動のストライキで有名なグレタ・トンベリさんやスウェーデンの首相、海外の政府関係者、主権者教育のNPO、政治学者や教育学者、学校の先生、子どもたちや若者、アクティビストなど、たくさんの方に取材しました。今年の参議院選挙の際は、主権者教育の専門家としても、たくさんのコメント取材もいただき、日本メディアの方にも問題意識を持ってもらえて嬉しかったです。


 みなさまの寄付のおかげで、たくさんの活動ができました。1人じゃなくて仲間がたくさんいると思え、それが形になりました。本当に感謝しています。


 今年1年を簡単に振り返りたいと思います。


①社会を変える海外の子どもたち

 社会を変える海外の子どもたちに感動しました。イギリスの若者議会のメンバーである高校生は、首相に公開の手紙を送り、子どもたちの健康被害への懸念からジャンクフードの広告規制をすることに成功していました。高校生が社会を動かすという光景がありふれていました。その鍵は教育にあると気づきました。


 イギリスの小学校では、社会を変えるには、署名・デモ・選挙・政治家に会う・メディアへの投書など多様な方法がああるんだよと教え、「みんなも給食に不満があるなら、署名をすればいい」と先生が話していました。LGBTQ+の子が使えるトイレを子どもたちが交渉して設置したり、制服のルールを変えたり、小さなことから社会を変えるという経験を積み重ねていました。なので、社会を変えられると思い、政治にも積極的に参加します。


 日本では、社会を変えられると思っている若者は2割程度しかいません。これは先進国の中でも低い数字です。でも、私たちは、今年1万人以上の子どもたちに出張授業を届け、気がつきました。「変え方を知らないだけで、変えたいことはある」ということに。


 実際に授業で高校生が社会を変えた事例を紹介し、社会を変える方法にはどんなものがあるか伝え、「私が社会を変える宣言」というのをしてもらっています。子どもたちから、「ブラック校則を変えるために署名を集めたい」「自転車事故が多く危ないから、政治家にあって道路の舗装をお願いしたい」「地域をよくするために政治家になりたい」など様々な声があがっています。社会を変える方法を伝えるだけで、子どもたちの中から社会を変えたいという気持ちに火をつけることができます。ですが、社会を変える場がありません。学校で校則を変えようと思っても、取り合ってもらえなかったという相談をよく受けます。


 なので、来年は若者議会などを全国で作ってもらえるよう、首長などに会い交渉していきたいと思います。



 ②本気の自治体と成功事例を作る

 「本気の自治体とタッグを組み、日本の主権者教育の先行モデルを作ります。」そう意気込んでいたが、なんと実現しました。群馬県内のすべての高校で笑下村塾の「笑える!政治教育ショー」の実施を目指すことに。高校3年生を対象に、参院選の時期に集中して4月から7月10日までの約3ヶ月間で県内全79校のうち49校、約9800人の生徒に対して授業を行いました。なんと、群馬県内の18歳の投票率が8%も上昇しました。


詳しい経緯、取り組みなどはこちらのnoteに書いています。


授業の取材・視察もできますので、お気軽にご連絡ください。


●授業を特別に公開します!「視察会のお知らせ」




 そして、授業で集まった1万人以上の高校生の意見をもとに、群馬県の山本 一太知事へ提言会を行った。高校生6名にきてもらい、「中高生の自転車事故が全国で最も高いから自転車専用道路を作ってほしい」「学校のパソコンはセキュリティ上、他の学校へメールが送れないから、他校と連携しにくい」などの提言をしてもらいました。そして、今彼らの提言が群馬県で政策に反映できないか検討されています。こういう場を本当に全国に広げていきたいです。


③平和を作る教育を広める

 またウクライナに行った最大の目的が、平和を祈る学習から平和を作る学習に変えたいということでした。戦争経験者が戦争の悲惨さを伝え、平和を祈るという従来の教育。とても大事だけど、そこから先に、さらに私たちが平和のために何ができるのか考える教育にし、行動できる人材を増やしたいと考えています。実際に、フェリス女学院大学で「平和を作るために私たちができること」という出張授業をやらせてもらいました。ウクライナの話から、平和のために個人、国、国際社会が何ができるか伝え、発表をしてもらいました。



 「争いは、差別などが助長しておこるから、歴史や文化を大学で勉強したい」「防衛費について増額すべきか考えたいから、各政党の考えを調べ、それをもとに選挙に行きたい」「どんな商品を買うか、それが争いの種につながることもあるから、フェアトレードの商品を買いたい」などという発表が聞こえてきた。この授業、今まで私が作ってきた授業の中でもかなりの完成度です。早く、いろんな方に見てもらいたいです。沖縄や広島などにも取材に行き、ウクライナだけではなく、過去の日本の戦争にも目を向けるような教材を作りたいと考えています。

 寄付が集まった分、何校かは地方の公立学校にこの授業を届けたいと考えていますので、ご興味ある先生方連絡ください。そしてよろしければご寄付お願いします。



<1人じゃ何もできない>

 1人じゃ何もできない。その言葉の意味が本当に分かったのは、この1年でした。今まで笑下村塾の共同代表の相川と2人で会社を経営してきましたが、会社の常勤メンバーが5名まで増えました。


 これができたのは、仲間のおかげです。今まで私は、一匹狼で1人で考えて、1人で抱え込むところがありました。仲間に頼ったからこそ、活動の幅が広がりました。また海外取材も寄付をいただいたおかげでできたので、みなさまのおかげです。感謝のかぎりです。


今年の寄付金額から考えると、およそ1000人~3000人ほどの方に来年は無料で出張授業できると思います。お金があれば断らずにすむ学校がたくさんできますので、ぜひご支援いただけますと嬉しいです。


●マンスリーサポーター


もしよろしければ、月額の寄付をしていただけたら嬉しいです。

社会を変えるため、これからも頑張ります。


社会は変えられる。変える楽しさをぜひ子どもたちに伝えたいです。



笑下村塾 たかまつなな


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笑下村塾では主権者教育やSDGsの出張授業/企業研修を常時お受けしております。



年度始めなどは、新入社員研修としても開催可能ですので、ぜひご興味がある方は下記までご連絡ください



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