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  • 執筆者の写真笑下村塾

ブルゾンちえみを卒業した藤原史織がSDGsに取り組むわけ


「ブルゾンちえみ」の名を脱ぎ捨て、所属事務所を円満退社。自分が本当にやりたいことをしながら“本能で生きる”ことを決意した藤原史織さん。SDGsなど環境問題、動物問題などに関心があるそうです。これらの社会問題に関心をもったきっかけや、ボランティアをする理由をたかまつなながインタビューしました。(記事前半はこちら


環境問題とか動物愛護に関して、子供の頃から関心があった




―今後はどういうことやりたいですか? 別に芸人は引退するってわけではないってことですよね?


私やっぱエンターテイメント好きなので、何か面白いことできたらなとか思ってますね。もちろんショーみたいなステージは好きだし、それをやる媒体はライブなのか映像なのか分からないですけど、そういうことはエンタメ的に楽しむことはやりたいし、本も好きだし、あと元々環境問題とか動物愛護に関して、子供の頃から関心があったんですけど、でも子供の頃に挫折したんですよね。


課題の重要性を自分で発信したい



―挫折ってどういうことですか?


自分一人が頑張ったって、救えない。私がどれだけ水を止めたりとか電気を消したり友達に呼びかけたりしても、あの煌々と光るビルではたくさんの紙が捨てられ、水が使われ、電気が使われ...意味ないじゃんって、子供ながらにすごく落ち込んだときがありました。だから今こうやってたくさん見てくださっている人がいる立場になれたときに、この力を使えるんじゃない? って思い始めたんです。それと同時に世界的にもSDGsや環境のことも考えながらやっていくことが当たり前だよっていう企業やリーダーたちが増えてきて嬉しかったです。だから、私もそういう課題の重要性に気付いてない人たちに少しでも発信できる機会を作れればなと思っています。


―私も同じような気持ちでお笑い芸人になりました。自分がメディアになれたら、社会問題に興味を持ってくれる人とかいっぱいいるだろうなとか思ってたので。


主義主張をこうだ、みんなこうしろって振りかざすというよりは、あくまで問題を知るきっかけになりたいなとは思っていますね。


小学校の社会科の授業が関心のきっかけに


国連が定めた2030年までの開発目標、SDGs


―環境問題とか動物愛護に興味を最初に持ったきっかけはなんだったんですか?


小学校のザ・社会科。あるじゃないですか、CO2がどうのとか、オゾン層がみたいにやる時期。 それと、ちょうど『愛犬ロシナンテの災難』っていう堂本剛さんが主演の、獣医さんを目指すドラマをやってたんですね。獣医を目指す上でいろんな動物に接したり、悲しいテーマも結構ありました。それを見たときに、人間の理不尽さで死んでいく動物などを知ると、なんとかできるのにってと思いました。


―学校の先生の授業が良かったんですかね。みんながみんなそうなろうとは思わないけど。


勉強は好きでした。勉強とか新しいことを知るのが好きなんだと思いますね。


―今後勉強したいことはあるんですか?


やっぱり環境のことについて勉強したいです。ななさんが発信している政治のことに関してもめちゃめちゃ知りたい。ななさんは芸人っていう入り口だし、女性だし、同世代だしっていうので、政治にもとっつきやすいです。


―めちゃくちゃ嬉しいです。


いろんな人がいろんなとっつきやすさで知ればいいと思うけど、新しい切り口を提示してくれた感じがして、私は嬉しいっていうか、すごく勉強になっています。


―ちょっとニヤニヤが止まらないですね。


自分自身が本当に伝えたいことを伝えられているのはすごいことだと思います。


やり方次第で、社会課題に関心を持つ人は増えるはず




―藤原さんはもちろん、ローラさんなども環境問題みだいなことを訴えていますよね。ただ、悲しいことに、“芸人のくせになんでそんなこと言うんだ”とか批判する人もいっぱいいると思います。検察庁法改正案が話題になったときに、きゃりーぱみゅぱみゅさんもせっかく政治のことつぶやいたのに、“歌手のくせに”みたいなことを言っている人がいてすごく残念でした。時代があと4、5年経ったらそういう批判もなくなってくると思うんですけど、若い人からも支持されている藤原さんはどう感じています?


若い子でも社会問題を知りたい人たちはたくさんいる。もちろん投票率が低いのも事実だけども、関心がみんなないのかっていうとそうじゃないと思うし、コロナによって、政治を動かす人たちの判断で、自分たちの生活が変わっていくんだってことをより身近に感じたと思う。 だから発信の仕方であったり、アプローチの仕方で、若者の政治に対する関心を集めるっていうのはできることだと思うから、変わっていくと思うんですけどね。


―私は以前、自分の単独ライブのゲストにお呼びしたロンドンブーツ1号2号の田村淳さんとお話したとき、淳さんも今私たちが話したようなことに関心を持っていて、そういう発信をテレビでやりたいけどうまくできなかったとおっしゃっていました。やっぱり政治的な発言をすることは損だし、歳も歳だしやめようかなみたいなことはおっしゃっていて、私なんかよりも何回も挑戦と失敗をしてそういう結論に至ったんだろうなと思ったんですけど。だからこそこの世代でなんとか変えていけたらと思っているので、そういう志のある人が一人でも増えていくのはすごい嬉しいですね。


すごく力のある人がバッて言う影響力ももちろんありますけど、一人一人が思わないと変わらない。だから芸能人含めみんなが少しずつ声に出して発信できるようになるといいなと思います。


―近い気はしますよね、そういう日も。早く来てほしいなっていうふうには。 でも実際に西日本豪雨のときとかって、ボランティアとか行かれたりしてたじゃないですか。そういうのすごいなと思います。


自分自身で体験してはじめて気づいたボランティアの意義


あれは結局、口だけで何々が必要らしいですよとか、何々が足りてないみたいなので、ボランティアはこうしたほうがいいらしいですよみたいな、らしいですよらしいですよばっかりを。


―すごい発信してましたもんね。


やってたんですけど、結局口先だけやろうになるのが嫌だったし、自分が行って、ネットではボランティアには〇〇が必要って書いてあるけど、××だけでよかったじゃんとか、自分で行ってみて分かったし、ボランティアって気持ちが大事だったりとか、ハードル高くないよとか、自分が体験したから言えるし、体験してみないとこれに説得力がないなと思って。だから人のためっていうよりまず自分のため。実際それがどういう状況なのかっていうのを肌で感じたかったっていうのが一番ですね。


地元岡山の仕事や環境、教育系のお仕事をしたい




―ブルゾンちえみ卒業後の今は、どんなお仕事だったらやってみたいですか?


やっぱり私は地元、岡山の方々には本当にたくさん応援してもらってご恩もありますから、岡山にまた仕事に行きたいなとは思います。また、環境のことだったり教育のことだったり政治のことだったり、何か私を入り口としてご協力できることがあれば、私も頑張りたいなと思っています。

今はブルゾンちえみとしての仕事は終えましたが、藤原史織としてこれから何をやっていくか分かんないスタート地点に立ちましたっていう感じですね。 まだ色々先のことが未定ではありますが...とにかく今日はたくさん自分の思っていることをここで本能のままに言えたのでよかったです。


―そう言っていただけてよかったです。ありがとうございました。





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