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  • 執筆者の写真笑下村塾

【元ジャニーズJr.】「性被害後、ドラマのレギュラーが貰えた…」ジャニー喜多川氏による性加害について伺いました。

ジャニー氏による性被害を受けたと告白された元ジャニーズジュニアの二本樹顕理さんに、被害について、そして今どのような思いなのか、YouTubeたかまつななチャンネルでお話を伺いました。


(取材:笑下村塾たかまつなな 記事作成:笑下村塾 スタッフ サカイ)



【元ジャニーズJr.】「ドラマのレギュラーが貰えた…」ジャニー喜多川氏の性加害を告白。【ジャニーズ事務所】



二本樹顕理さんが最初に被害を受けたのは中学校一年生の時でした。

ジャニーズ事務所に入所してから2、3ヶ月経った後に合宿所に泊まるという経緯があり、ホテルに宿泊をしました。被害に遭ったのはその夜だと言います。


(二本樹顕理さん)

「ジャニー氏が私の寝ているベッドの中に入ってきて、マッサージとかボディタッチ から始まって、ディープキスをされて鼠径部に手が伸びていきまして、そこから手でまさぐられたり、オーラルセックスまでされたということがありました。」


当時の被害について、恐怖で抵抗できなかったという二本樹顕理さん。密室で体を触られるということに対する身体的な恐怖に加えて、拒否すると「先がなくなる」という思いがあったと言います。


(二本樹顕理さん)

「(合宿所に)通っている子たちの方がジャニー氏に気に入られ ているという印象が強くて、通っていない子たちの方があまり活躍できていないような印象がありました」


二本樹顕理さん自身も、被害を受けた後はダンスの位置がセンターに近いポジションで踊らせてもらえたり、雑誌の撮影も増えたりと、被害による仕事面での変化を感じたと振り返りました。このような変化について、複雑な思いを抱えていたと言います。


(二本樹顕理さん)

「出演する機会が増えたっていうので嬉しく思う反面、やはり非常に複雑な思いでしたね。そうした性行為があるから機会が与えられてるんじゃないかという思いでした。」


複雑な思いを抱えながら、誰にも助けを求めることはできなかった過去について言及しました。


(二本樹顕理さん)

「ジャニー氏は現場の雰囲気の中でも絶対的な権威を持っていた。そういったような雰囲気の中でしたので、誰か他のスタッフですとか、他のものが口出しできるような状況ではなかったかもしれないです。」


周りに助けを求められない状況にあったと言います。また、日常的な少年愛的な行動を目にしているはずの大人たちも声をあげていないという事実は、二本樹顕理さんに自分も黙殺しなければならないという圧力を与えました。

最初の性被害から10回ほど被害を受け、感覚はどんどん麻痺していったと語る二本樹顕理さん。周りのジュニアの方たちも、ジャニー氏から受けていた性被害について武勇伝的に語ったり、冗談めかして話したりと、自分を保つために必死だったのではないかと心配を露わにしました。


ー(たかまつ)親御さんには相談しようと思われたことあったんですか

(二本樹顕理さん)

「基本的には なかったですね。恥ずかしくて言えなかったっていうのもありますけど、やっぱり思春期でちょっと親との関係も複雑だった時期もありましたので、気軽に相談できるという感じではなかったですね」


誰にも相談できない環境の中、憧れの芸能界で活躍できる嬉しさと、性被害に遭いたくないという板挟みの感情に耐えられず、一年半で退所を決意しました。


しかし退所後もフラッシュバック的な体験が続き、苦しみは終わりませんでした。

(二本樹顕理さん)

「当時のジャニー氏と同じぐらいの年代の男性を見ると妙な恐怖心みたいなのが湧いてきて普通に接することができなかった。仕事について、上司の方に50代とか60代近い年代の方がいらっしゃると、普通に関係を築くことができないんですね。なので、そういった意味でも仕事に支障が出たりして、そういうのも苦しみました。」


ー(たかまつ)そうやったトラウマはどうやって克服されたんですか。今は克服できてるのですか?

(二本樹顕理さん)

「そうですね、だいぶ乗り越えては来てるとは思います。カウンセリングとか受けてた時期もありますし、一時期は心療内科とかにも通って、ずっと抗うつ剤を飲んでいたこともあります。

ただ私の場合はクリスチャンなんですけれども、クリスチャンになったんですけど21歳の時に受洗して。 聖書に救いを求めたりという部分もありました。」


ー(たかまつ)クリスチャンになったきっかけも、辛かったこととかが大きく影響していたのでしょうか。

(二本樹顕理さん)

「そうですね、やっぱりずっと抱えていたトラウマがあったと思います。」


そんな二本樹顕理さんが今回被害をお話されたのにはいくつかの理由がありました。


(二本樹顕理さん)

「BBCの報道を去年の末頃、YouTubeで見たのがきっかけで海外メディアが初めてこうしたジャニーズの闇について報じた。そのことがインターネットを騒がしているなという印象を持ってまして、今年に入ってから4月頃でしたかね、カウアン・オカモトさんが証言されて、一人の若者が勇気を持って証言している姿を見て、自分も何か援護したいなっていう思いがあった。」


そしてもう一つの理由は、自分の個人的な体験に基づくものなのですが、と続けました。二本樹顕理さんが個別指導の塾で働いていた際、授業に反応を示さない女子生徒がおり、その理由を聞いたところ、学校の先生より性被害を受けたことがあると告白しました。それ以来、大人の男性を前にすると硬直してしまうという女子生徒の発言に対して、言いようのない怒りと悲しみが込み上げてきたと言います。


(二本樹顕理さん)

「児童虐待が現場とかで行われてるとか、被害者が泣き寝入りしてしまっている。そうした状況を目の当たりにしてきたので、声を上げたいと思っても声を上げられない人たちのために、自分自身が何か代弁できたらなっていうとちょっとおこがましいですけれども、そういう気持ちで出させて頂きました。」


発表の理由を謙虚に語る二本樹顕理さんは、ジャニーズ事務所の謝罪に前進の姿勢を感じる一方、「知らなかった」などと事態を曖昧にしていることに対して誠意を持って対応してほしいと意見を述べました。


ー(たかまつ)(ジュリー社長が性被害について)知らないことはあり得ると思いますか?


(二本樹顕理さん)

「私はあり得ないと思ってます。2004年の最高裁の判決もありましたし。言ってしまえば結構一般の人たちにも認知されていたような出来事だったと思いますので。ましてやその内部にいたジュリーさんが知らないわけはないと思います。」


ホテルや合宿所にジャニー氏ではなく、スタッフが送り届けることもあったと言います。


ー(たかまつ) 今後ジャニーズはどういう風になるべきだと思われますか?

(二本樹顕理さん)

「外部の機関なりそうした第三者委員会的なものを設けて、1回しっかり調査を行っていただきたいなという部分と、やはりジャニーズっていう社名もまずいと思います。その言葉自体が所有格で、その”ジャニーの”という意味ですよね。

ジャニー氏の所有物であるかのような印象を与えるものだと思いますし、一旦、解散、解体させるなりして、もう一度再スタートを切るなら全く新しい異なった体制で始めていただきたいという思いがあります。」


ジャニーズの今後について語る二本樹顕理さんは最初、被害を告白したことに対して、これで良かったのかと悩むこともあったと言います。

しかし二本樹顕理さんの発表を受けて、昔性被害や虐待に遭われていた方からの「非常に励まされた」というメッセージを受け、声をあげて良かったと思えた、と述べました。


最後に、中学時代に社会がどのような姿だったら良かったかを伺いました。


(二本樹顕理さん)

「保護とか監督的立場にある大人たちが子供たちのことを守って欲しかったなという思いはありますね。そこで何かおかしなことがあったら警察に通報するとか、子供たちを守るような体制があったらよかったと思います。」



強い立場にある大人が、弱い立場にいる子供たちを搾取しない社会であってほしいと、虐待のない世の中への思いを伝えてくださいました。


笑下村塾は主権者教育の会社です。社会問題を自分ごととして捉え、行動を起こせる人が増えることを目指して活動を行なっています。YouTubeのたかまつななチャンネルでは、社会問題の当事者の方にお話を伺い、問題に悩んでいる方に寄り添いたいと思っております。そして、少しでも問題の解決につながればと考えております。


今回のお話を伺い、性被害に遭う人たちを無くす事ができるよう、笑下村塾で何ができるかをしっかりと考え、発信を続けようと改めて実感しました。



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