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「ジム、来たらいいわ」亀田興毅さん、いじめ苦しむ子に伝えたいこと

亀田三兄弟の長男、亀田興毅(かめだ・こうき)さんは、17歳でプロデビューすると、派手なパフォーマンスで注目を浴びました。世間からバッシングを受けることも少なくありませんでしたが、三階級制覇王者という偉業を成し遂げ2018年に引退。今は4人の子どもを育てながら、ボクシングビジネスに関わっています。意外にも幼少期には人見知りで、いじめられっ子だったという興毅さんに〝強くなる極意〟をYouTube「たかまつななチャンネル」で聞きました。



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プロモーターとして無観客試合で得た手応え


――亀田さんってめっちゃ怖いイメージがあったので、今日はフレンドリーな印象なのでびっくりしています。


亀田:今はさすがにね。いまだにメンチきってたらおかしいでしょ?もう34歳ですからね。おっちゃんですよ。

――引退されて、今はどういうご活動をされてるんですか?


亀田:西日本ボクシング協会に「3150ファイトクラブ」として申請して、そこのジムの会長となってプロボクサーを育成していくっていうところですね。まだプロになってない子たちをプロボクサーにして、いずれ世界チャンピオンにしていくつもりです。自分が会長になってやるので、プロモーターライセンスをしっかり取得しようと思っています。そうすると公式にイベントができるようになるんですね。


今コロナっていうのもあって集客も難しいので、その中でもボクシング業界に新しい形を作っていこうと。無観客でしっかり収益を上げられるようにライブ配信とか「投げ銭システム」(動画配信サービスなどで、視聴者が配信者に対し、有料アイテムやギフト、お金などを課金する仕組み)とかをうまく使いながらやっています。

――ライブ配信もやってらっしゃるんですね。


亀田:12月に試験的に完全無観客でまず一回やって、そのとき自分に(プロボクシングの)ライセンスがなかったので、スパーリングっていう形式でやったんですよね。プロボクサーでもない素人の子たちのスパーリングですよ。それでそれなりの歴代最高視聴数を取ったりとか、投げ銭もやってもらえたり。投げ銭だけでもたぶん100万円近くやってくれてるんですよね。選手が勝ったらその金額を渡してあげるっていうふうにしてるから。4回戦のファイトマネーって6万円なんですよ。でもそのとき勝ったほうの選手なんか投げ銭で6万円以上稼いでますよ。


お客さんを一人も入れていないのにそれができたとなったら、一つのビジネスモデルとしては面白いじゃないですか。そういうふうにボクサーたちが戦う場を作って、そこに出ればファイトマネーをもらえるし、試合もできるしっていうのを作れたらいいなと思って、これからやっていくところですよね。

ランドセル持たされ「ケツ、バーン」蹴られ

――亀田さんが過去にいじめられていたと知り、ものすごくびっくりしました。


亀田:自分もそんなに記憶にないぐらいの小学1年ぐらいのときのことですけどね。うちの親父、見て分かる通り強面キャラで、自分の子を強い子に育てたいっていうのがあったらしくて、4歳のときから空手をやらされていたんですね。とにかく学校でも一番強くならなあかんって。


今の時代やったらそういうのとはまた違うと思うんですけど。ケンカの時にどつくっていうのは相手が痛い思いをする、相手が泣く。逆にどつかれたらその痛みが分かる。こんだけ痛いんやということを身にしみて覚えていく。親父はそういうのを自ら体験してほしくて「学校で絶対に一番にならなあかん」「弱い者いじめはしたらあかん」「そういう子は助けなあかん」と言われていました。

――そういう教育方針だったんですね。


亀田:親父はいつも仕事の合間とかに自分の下校する

タイミングとか隠れて見てたらしいんですね。特に自分に対しては、長男だったという点で、めちゃくちゃ過保護だったところがあったんですよ。ある日、それで目撃したのが、3人か4人ぐらいの男の子に、自分が全員のランドセルを持たされて、お前はよ歩けこらって、ケツ、バーン蹴られたりとかしてたらしいんですよ。

あかんこれってなったらしいんですけど。それで家に帰ってきて「お前みんなと仲良うしてるのか?ケンカどうだ、お前一番強いんか?」って聞いてきて、自分も「うん、強いよ」って。でも「嘘やろこいつ」って心の中で思ってたやろけど。


それで、次同じことが起きたときに、親父がいきなりバッて現れて「興毅何してんねん」って。一緒にいた子たちを「ちょっとおいで」って親父が家の前まで連れて行って「仲良くせなあかんで」って言うて。その子も体が大きくてちょっと生意気やったんですけどね、親父が「一回おっちゃん見てる前で二人でどっちが強いかケンカしてみい。どっちが強いか一回したらええやんか」って言って。親父は大人やから、危なくなったらなんとでもできるじゃないですか。


親父は、ケンカが終わったら最後はお互いちゃんと握手させて、「これで仲良うして明日からちゃんとお前たちも友達になりいや。いじめとか、そんなのしたらあかん、分かったか?」って。次の日から、その子が家に迎えに来て一緒に学校行くようになって、友達になって少しずつ友達が増えていって。そこから自分はすごい内気だったのが、急に自信がついたって感じですよね。そこからいじめられることもないし。

どつかれて痛みを分かっているなら優しい子に

亀田:親父はカリスマ性ありますよ。男1人で子ども4人育ててますからね。男3人は全員世界チャンピオンにしよるでしょ。自分の子育ての教育方針で。誰に何を言われようが、世間からバッシングされようが、世界チャンピオンにして、今こういうふうにあるわけやから、本当すごいと思いますよ。そのとき分からへんかったけど、今自分に子どもができて思うようになりました。

――強くなるということは、どれぐらい大切なことなんですか?


亀田:特に空手やボクシングでは「心技体」ってあるじゃないですか。心もしっかり鍛えられるので、柔道でも相撲でも何でもスポーツはやっていたほうがいい。人と触れ合って、ぶつかって、どつかれてどついてっていうので痛みを分かってっていうのはすごくいいと思いますよ。絶対優しい子になりますから。本当に強い子はみんな優しいですもん。


プロボクサー亀田興毅になりきったデビュー

――いじめられていた興毅さんが、なぜそこまで変わることができたんですか?


亀田:プロデビューするときに会見があるんですよ。17歳のときでした。そのとき親父から、名前を世の中に広めなあかん、キャラを作らなあかん、お前は明日記者会見で、ちょっとパフォーマンスせえって。こうしてああしてとかってパフォーマンスを練習して、ビッグマウスでコメント、こういう質問されたらこう言えとかっていうのがあったんです。役を演じるみたいな。そういう指導までありました。


プロになる以上は見られてなんぼじゃないですか。世界チャンピオンになっても、注目されないとファイトマネーがないっていう子もいてるわけなんですよね。そういう業界なんですよ。プロである以上は人気商売なんですよね。結局チケット売らなあかんわけじゃないですか。チケット買ってでも見に行きたい。こいつの試合は、仕事休んででも見たい。テレビのチャンネル回させるぐらいにならなあかんわけじゃないですか。そんだけ注目されてそんだけ見られるから、その興行は売り上げが上がって、選手はファイトマネーが上がるんですよ。

――注目されないと意味がないと……。


亀田:でも自分、人前で話するのがすごい嫌な子やったんです。結局、いじめの問題は解決したけど、人見知りは解決していなくて。ずっと親父の横から離れられへんぐらいの子だったんです。空手にも4歳から中学3年まで行ってたけど、空手の先生とは最終的に一言もしゃべってないと思うんです。そんだけ長い期間行ったけど、こんばんはとか、さよならしかしゃべってない。それぐらい人としゃべれへんかったんですよ。


だからずっと家で親父と会見の練習。会見前に緊張しまくって夜も寝られへんかった。それでいよいよ会見の本番。むっちゃ緊張して一応、会見やったんですよ。それで次の日、けっこう大きな記事でバーンと取り上げられたんです。「大型新人」「ビッグマウス」「1ラウンド1分以内でKO」とかバーンって出て。それで試合して、たまたま1ラウンド44秒でKOしたんですよ。2戦目、3戦目、4戦目も全部それでいくから、有言実行ビッグマウスとかっていうキャラがついていったんです。

――全く逆のキャラを演じてらっしゃってたと思うんですけれども、つらくはなかったんですか?


亀田:演じてるから、つらいとかっていうのは別にないですよね。演じてたらだんだんそれが自分になっていくから。プロボクサー亀田興毅ってものに完全になりきったっていう感じです。

いじめている子に「余計なことすんなお前」

――その時期は学校ではもういじめは?


亀田:そのときはもう卒業してるからね。高校行ってないからいじめはないですね。

――強くなって弱い子を助けるっていうのがお父様の教えだったわけじゃないですか。助けることができたこともあるんですか?


亀田:たぶん何回かあったと思う。いじめられたり仲間外れにされたりする子もおったし、学校で悪いことしてる子とかもいっぱいおるじゃないですか。そういうのを注意したりっていうのはありましたね。自分が一回言うたら、絶対やめますよね全員。余計なことすんなお前、やめたれやって言ったら終わりじゃないですか。先生が言うたってそういうの聞かないですけど、自分が言ったら100%聞きます。なんでお前そんなことするの、情けない、かっこ悪いって言います。

親が子どもの変化に目を光らせとかなあかん

――いじめられている子が周りに助けを求めるのは難しいところもありますよね。


亀田:なかなか難しいですよね。毎日一緒におるのは親じゃないですか。親がやっぱり常に子どもの変化に目を光らせとかなあかんと思う。

――子どもがいじめられていることが分かったときは親はどうしてあげるのがいいんですか?


亀田:親の対処法はいろいろあります。学校の先生に相談しに行って「こういう状態です、目を光らせて見といてください、何かあったら逐一連絡くださいね」とかって先生とのコミュニケーションですよね。これ以上いじめがエスカレートしていくと「私出ますよ」って。「学校に私が親としてガッと入っていったら、先生の立場なくなるでしょ。だからまず先生がしっかり見たって」と。

ネットでのバッシング、亀田家はそのさきがけ

――弟の大毅さんが反則をされたときに亀田さん一家がものすごく叩かれましたよね。


亀田:叩かれましたね。今ネットでのバッシング増えているじゃないですか。たぶん亀田家はそのさきがけですよ。大毅もバッシングされたときは、一回ガーって落ちたけどね。かわいそうやったけど。

でもね、どっちがどうとかも言えないんですよね。自分らは出てる側の人間やから、見てもらってその対価としてギャラなりなんなりいただいてるわけじゃないですか。商品でしょ。その商品に対して文句を言うのは自由っちゃあ自由ですよね。

――そういうバッシングのときとか、ボクシングできついときとか、支えてくれる家族の存在は大きいと思うんですけども、いじめられている子も周りの人の支えが大事ですよね。


亀田:一人やったら絶対無理。親ですよ。親がどれだけ子どもと接することができるか、そこだけやと思いますよ。いじめはたぶん一生なくならないです。だって大人の世界で、職場でもあるんですよ、いじめとか嫌がらせとか。いじめはなくならんと思っとけば、いじめられへんようにするだけの話じゃないですか。そこは親も一緒になって寄り添ってあげんと。自分が強くなるしかないから。そういうふうに親が誘導してでも意識を変えていくしかないですよね。

ほんまに悩んでるんやったら一回来たらいい

――いじめられている子たちはどうしたら強くなれますか?


亀田:自分は一つ一つ、試合とかで勝っていくことで自信になっていった。だからなんでもいいんですけど、子どもに自信をつけさせてあげたほうがいいかな。何かの大会に出るでもいいし、学校のテストでもいいし、一つずつ結果を残すことで自信って出てくるじゃない。ちっちゃいことでも自信の積み重ねで人間って強くなるから。そういうのが大事だと思いますよ。

――最後に、今いじめられている子どもたちにぜひメッセージをお願いします。


亀田:亀田ジム(3150ファイトクラブ)おいで。それだけ。大阪やけど。ほんまにいじめられて悩んでるんやったら、一回来たらいいわ。女の子でも今、女子ボクシングも流行ってるし。別にプロにならなくてもいいじゃないですか。人っていうのは今からこの瞬間、変われると思っているから、今いじめられているんであれば、今から瞬時に切り替えて頑張って新しい一歩を踏み出してください。

――じゃあ亀田さんのジムに直接電話していいんですか?殺到するかもしれないですよ。


亀田:いつでもおいで。それぐらいしかできひんかな、自分はね。ボクシングを通じて、ボクシングの人間としてそれを伝えられるぐらいですね。子どもやったら親と一緒に来てもらわないとあかんよ。高校も卒業して、「お前大人やんけ」っていうのは無理やで、それはさすがに。何も言いようないから。子ども等やったらいいんじゃないですか。


笑下村塾#元いじめられっ子から今いじめられている君へ 「子どもの自殺」を止めたい。カツアゲ、暴力、殺害予告―。著名人が、壮絶いじめ体験をYouTubeで赤裸々に語ります。 プロジェクト特設サイト↓ https://www.shoukasonjuku.com/ijime <今苦しんでいる人へ> まず相談してみよう。 いじめへの対処法は、人それぞれです。 上記のタレントさんと同じ向き合い方が正しいとは限りません。

まずは自分の状況を、だれかに相談してみることが大事。 親や信頼できる先生や大人に報告してみよう。 子どもの相談窓口もあるよ。

<主な子どもの相談窓口> ●よりそいチャット(LINE・チャット) 生きるのがつらい人の相談窓口。 https://yorisoi-chat.jp/

●チャイルドライン(電話・チャット) 18歳までの子ども専用の悩み相談窓口。 https://childline.or.jp/index.html ☎︎0120-99-7777

●24時間子供SOSダイヤル(電話) 子どもや、いじめなど子どもに関する悩みを持つ保護者等が相談できる窓口。24時間365日相談できる ☎︎0120-0-78310

●BONDプロジェクト(LINE・電話・メール) 10代20代の生きづらさを抱える女の子のための相談窓口。 https://bondproject.jp/ ☎︎070-6648-8318

●自殺総合対策推進センター 都道府県・政令指定都市別の、いのち支える相談窓口一覧 https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php

その他​、厚生労働省HPも参考にしてみてください。 ※親から虐待をうけている場合は、周囲の大人に相談したり、児童相談所全国共通ダイヤル(189)に電話しよう。




※この記事はwithnewsからの転載です


https://withnews.jp/article/f0210315001qq000000000000000W0fp10101qq000022638A


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