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  • 執筆者の写真笑下村塾

YouTube成功のコツ「ノウハウを全て無視した」 ヒロシさん対談【vol.2】

 好きなキャンプの様子を YouTubeにアップし始めたところ大成功し、今ではチャンネル登録者数48万人のヒロシさん。vol.1では、好きなことをして生きていく方法をお伺いしました。


 vol.2では、 YouTube成功のコツをお伺いしました。 そこには継続するコツが盛りだくさん! You Tubeを5年ほど前から始めたものの、更新がさぼりがちになってしまったことがある私にとって、「だから上手くいかなかったのか」と思うことばかりでした。


 そして、大手芸能事務所を独立し、仕事の営業をしても全くうまくかなかったと話すヒロシさんが、YouTubeを始めたことによって大成功した秘策とは? そして現在「営業するな」というスタンスで仕事をする真意とは―?

 vol.2では、ヒロシさんのYouTubeへの姿勢や使い方、YouTubeで人気を博したことによって起きたテレビへの対応の変化について語っていただきました。


ヒロシさん×たかまつななYouTube対談vol.2の動画はこちら

■楽しいからこそ続けられる



―YouTubeのコツを教えてください。

視聴者数を上げるノウハウは知らないよ。ただ、ほとんどの人が1、2本上げて辞めていく中で、自分はYouTubeを続けているだけ。「好きなことをやった方がいいですよ」というけど、辞めちゃう人は本当に好きなことじゃないんだろうね。

自分がYouTubeで当たったのは、たまたま。ヒットさせようと思って始めたわけじゃないから。

ただ、キャンプが好きで、たき火とかしているのを「かっこいいな」と思って携帯で写真を取ったら動画になる。そしたら次に繋げたくなって記録したくなる。それがスタートだったの。飲み会でキャンプ仲間とその動画を見るけど、キャンプに興味ない人が見たらつまんないですよ。

―ヒロシさんの動画は、めちゃくちゃ見入っちゃいますよ。

今でこそ、人が増えたから見られていることを意識して撮ってるけど、最初は自分たちの記録動画だったり、楽しむためだったから。本当に好きなだけで撮ってたから、成功とか一切考えてなかったよ。


■視聴者数が増えてから変えたこと



―今はどういうことを意識してらっしゃるんですか?

映像をきれいに見せたいと思っています。

―BS見てるのかと思うくらいきれいです。一眼レフ使ってますよね。それでヒロシさんの目線で撮っているので、自分が参加しているような感じ。料理の音とか川のせせらぎみたいなのも聞こえて、ぱっと見上げて手元から今度は森にピンとが合うようになったり。

変えたのは一眼レフを導入したことだけ。それまで安いデジカメだったのよ。

―カメラはお得意だったんですか?

何も。パソコンも分からないし、編集も分からないけど、撮ったものを繋ぎたいという欲から広がっていった。編集もアップの仕方もカメラもしょうがなくやっていったら覚えるわけ。

―映像の切り取り方とか、センスがすごくありますよね。

あれは「誰かが好きだろうな」と思って撮るんじゃなくて、俺が「うわー萌えー」って思う「この角度」「このランタンの炎」「肉を焼く『ジュー』」とかいうポイントを撮って繋げているだけ。

―ずっと回してるわけじゃないんですね。

基本的にはキャンプを楽しむのが一番だから、あれはあくまでついでにやってる。撮りに行くと、これが仕事になってしまうから。

―あれだけやっているのに、仕事という感覚はないんですか?

撮りたいと思ったのを撮るだけ。仕事だったら、ちゃんと構成も考えて「今日はこれを撮っていこう」っていうストーリーを考える。仕事として考えて「見られる動画にしよう」という計算が入ったら、たぶんキャンプ嫌いになると思うんだ。素材が撮れない時はアップしないしね。キャンプもYouTubeをアップすることも、楽しみながらやってるよ。


■「営業するな」の真意



―著書の中で「営業をするな」とありましたよね。世の中の個人事業主、中小企業の社長、営業マンはみんな営業に苦戦し、悩んでいます。なんで営業しないことにされたのですか?

事務所を独立した時に「仕事取らなきゃ」って思うじゃん。キャンプは昔からやってたから、アウトドアブランドとかにも営業しに行ったんだけど相手にされない。ヒロシっていう名前は通っていたけれど、落ち目っていうイメージあるし、キャンプやってるっていっても何をしているのかよく分かってもらえない。その時にYouTubeやってたら「ヒロシってこういうキャンプやるんだ」って知って、勝手にオファーしてくれる。

何も発信してなかった俺が営業に行っても取れないけど、発信したら勝手に来る。向こうからオファーが来るということはお願いされてるということだから、断ることもできる。

―YouTubeのおすすめの使い方はありますか。

好きなことを上げていけばいいんじゃない? YouTube以外のSNSでも、全部やればいい。

―使われる立場からお願いされる立場に変わる、っていいですよね。

たかまつさんも独立して会社始めて、色んなタレントと一緒に学校に行って「選挙行こうよ」っていうイベントしてたじゃない。ゲストに俺みたいな20年先輩の芸人を使ってるよね。

―後輩の私からオファーされて、先輩が困ってることはよくあります。

10年前は無理だったことが可能になってる。その今のシステムや考え方を使わない人は多いけど、たかまつさんはやってるよね。

―まだテレビに出る時は、使われる立場ですね。

俺もまだそうだね。

―ヒロシさんは「キャンプ好き」でやっていたら、テレビ朝日の「アメトーーク!」なんかでも「キャンプ好き芸人」とかヒロシさんに合わせた企画になっていますよね。

でも、そればかりじゃないよ。

―今もお金のための仕事もしていると。

「違うな」って思う仕事もやるしね。嫌な仕事の割合を減らすために、好きなことを増やしていけばいいという考えだから、ゆくゆくは好きなことだけで食えて行けたら最高だよね。

―そのために意識していることはあるんですか?

自分の興味あることをどんどんやっていく。

―たくさんやってますよね。お店もカラオケも…。

ここ、俺の店だけど(対談場所)。昔から喫茶店やりたかったんだけど、俺がやったら「すぐ潰れる」とか言われる。まだ潰れちゃいないけど、忙しくてもう開けてない。でも自分の好きなランタンを飾ったり、こういうスペースが欲しかったから、別にいいじゃん。

■高クオリティを追求するこだわり派



―いいですね。「1人が最強」ってやりたいことやって、世界観が崩れない。クオリティにもこだわる。

こだわるね。1人は最強だけど、どうしても分からないところは、例えばたかまつさんがスタッフの方にお願いしているように助けてほしい時はあるよ。ただ感覚が違っていたり、その辺のやり方がヘタクソだから、俺の思う通りにしてもらえなくて、結局自分でやってると思うんだ。

―今は何人でやってらっしゃるんですか?

俺が「ヒロシ・コーポレーション」の社長なのよ。あとはマネージャーと野外料理研究家っていう肩書で活動してる「ベアーズ島田キャンプ」というタレントが1人。

―ヒロシさんの仕事量で3人てすごい。

ちょっと無理があるから外注もするけど、思い通りにやってくれない。動画編集も頼んだことがあるけど、仕事がいい加減だったりして揉めたりするから嫌なの。

―あの完璧な素材があっても難しいんですね。

俺以上の編集をしてくれないと、お金を払う意味がないじゃない。だから頼むのに、うまくやってくれないから結局俺が自分でやる。

―どのくらい時間がかかるんですか?

素材がそろっていたら繋ぐだけだからすぐだけど、時間かかるものはかかるね。

―1日とか?

もっと。新幹線の移動とか、地方でホテルに泊まった時とか、空き時間にやるから。それが楽しいのよ。編集しながら笑ったりしてるもん。

―それは楽しそう! それを聞くと、私はまだまだ好きなこと仕事にできてないかも。笑うとかなくて、ずっと根詰めて考えてます。

俺は面白くてしょうがない。

―Vol.3では芸人としてのスタンスについて伺います。

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