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「生きやすいところへ逃げよう」  たんぽぽ白鳥久美子さんが長年のいじめから 逃げ続けることでたどり着いた境地とは?

小学生のころから長年いじめられてきたというたんぽぽの白鳥久美子さん。「アゴドリル」というあだ名でいじられ、教室で孤立。ビルから飛び降りたいと思ったことも。本の世界に逃げ込んだり、悲劇の少女を妄想してトランペットを1人で吹いたりする中で、「生きやすいところへ逃げる」技を身につけてきたそうです。そんな白鳥さんにいじめを乗り越える方法や、いじめの被害者・加害者へのメッセージを笑下村塾たかまつななが伺いました。



「白鳥なのにブス」入学式から始まったいじめ




ーたんぽぽの白鳥久美子さんです。相方の川村エミコさんにもお話を伺いましたが、白鳥さんもいじめにあわれていたんですか? 白鳥:小学校から大学生ぐらいまでいじめられていました。いじめられていると自覚したのは中学生のときです。「アゴドリル」というあだ名で呼ばれていました。ましてや名前が白鳥久美子じゃないですか。名前がきれいなのにブスじゃねえかみたいなギャップで余計にいじめられました。入学式のときに、白鳥久美子って名前のやつがいるって話題になったみたいでクラスに男子が見に来たんです。私を見るなり「すげえブスじゃねえか」ってダーって逃げていきました。 ー残酷ですね。 白鳥:だから入学式の日からいじっていい空気になったんだと思うんです。それでまた変なあだ名を付けられたり、誰もやりたくない応援団員を女子で唯一多数決でやらされたりしました。帰り道に泣いてましたね。3年間我慢すればいつか終わると思って耐えていました。


妄想することで現実から逃げていた




ー何か心の支えはありましたか? 白鳥:1人で図書館に行って本を読むことですね。主人公に感情移入して別の世界に行けるのが楽しかった。あとは吹奏楽部に入っていたのでトランペットを吹いてるときは楽しかったです。キャラを演じるんですよ。自分はトランペットに憧れている孤児で、ある日ショーケースに張り付いていたらおじさんが古いトランペットをくれて、それをずっと練習しているうちに路上でスカウトされてプロになったという設定で。一人でいるほうが楽でした。 ー 妄想がすごく豊かなんですね。 白鳥:妄想力があってよかったと思いました。ひどいことを言われたときでも「待てよ、もしかして私のこと好きなんじゃないか」って妄想すると心が楽になるというか。誰にも相談できなかったので。 ーいじめていた同級生の子はどういう認識だったんですかね。 白鳥:いじっていた感覚でしょうね。笑っていましたしね。芸人になってから行った同窓会で、当時私をいじめていた子に「そんなことやってない、嘘ついて笑いを取っているよね」って言われて、本当に全然違う感覚でお互いに過ごしていたんだなと思いました。

変わろうと思っていた高校生活でもいじめに




ー高校ではどんないじめにあったんですか? 白鳥:高校では変わなきゃと思ったんですよ。中学の同級生がほとんどいない高校だったから、ここで自分のキャラを変えようと思って。入学式の自己紹介の時に笑いを取ろうとして「白鳥久美子です。安室奈美恵に似てるって言われています。テヘ」みたいなことをやったらスベりました。やっちまいました。 ーいいボケですけどね。 白鳥:クスクスぐらいは来るかと思ったんだけど、シーンみたいな。「やべえやつだ」みたいな感じでまたクラスの中で浮いちゃってそこから露骨な無視が始まったんです。遠足のときに、バスの中でクラスメイトがボケて笑いを取っていて、私もそれを聞いて笑ったら「てめえが笑ってんじゃねえよ」って言われて。私は笑うことも許されないのかと思うとつらくてそれから笑うことをやめちゃいました。

演劇部で別人格になることで発散




ー当時、逃げ場はあったんですか? 白鳥:演劇部に入っていたから、舞台上で別人格を演じることが逃げ場でした。舞台に立ったときだけ、みんなが違う目で見てくれたのが気持ちよかったんですよね。最初は演劇やってたんですけど、そこからうまくいかなくて今度は芸人にみたいな。どうにか本音を言える場所を探していたような気はしますね。


川村さんとのお笑いは「リハビリ」

ーネタもそういう感情で作ることが多いんですか? 白鳥:よく相方の川村エミコさんとは、私たちリハビリとしてネタをやってるよねと言っています。お互いに言われていたあだ名とかをネタで出していくとそれがウケて、あんなあだ名を付けてもらってよかったねみたいな。長いこといじめられているから、いじめる人の対処法も分かってきました。乗せていればいいんです。すごいですねって。例えば、いじめてくる人が一生懸命頑張っていることがありますよね。そこを「すごいですね、まじすごいです」って褒めるんです。要するに「太鼓持ち」をやっているといじめられないことが分かりました。

コンプレックスだった容姿を治すと人生が変わった




ーいじめられた経験をネタにしてテレビで最初にやったのはいつぐらいですか? 白鳥:トークでは27歳ぐらいのときです。私はすごくニキビで悩んでいて、大学のときにそれが原因でいじめられていたんです。その話をしたらすごくウケて。東京に出てきて、お弁当屋さんでバイトしていたら、お客さんに「あんたが作ったならいらない」って言われたんです。電車に乗っていても「見て見てあの人すごいニキビ」って言われてるのが聞こえちゃって。苦しくてビルから飛び降りようとしたこともありました。それでも、なんとか皮膚科の病院を自分で探して、トータル20万円あれば治ることがわかったんです。それでバイトで20万円貯めることを目標にして、お金を握りしめて病院に行きました。 ーそれで治ったんですか? 白鳥:治りました。それで気持ちもすごく変わりました。なんだこんなことで人生変わるなら、早く治せばよかったと思いました。容姿で悩んでいる子ってけっこう多いですよね。自分の人生がちょっとでも前向きになるなら、お金を貯めて整形しても全然いいと思います。 ー美容整形はお金もかかるし、手術である以上リスクも伴いますが、それを分かった上でやるのであれば確かにそういう方法もあるかもしれないですね。


白鳥:肌のことだけでこんなに人から蔑まれるって、そんなことを言う人たちがおかしいし、私は悪くないはずなのに自分が悪いって思って自分に原因を探してしまう。そもそもいじめなんて原因は絶対にないんです。やるほうがやるって決めてるからいじめが広がる。それを自分が悪いと思ってしまうマインドが怖いですよね、今思うと。

死にたくなったら生きやすい場所に逃げて




ー自分が悪いと思うと追い詰められた気持ちになりますね。 白鳥:大学に入って知り合った友達で自殺してしまった子がいるんです。その子はギリギリまで普通に過ごしていたのでびっくりしました。死んでしまう子は、死ぬって決めているから本当につらいって言わないんだと思います。周りが気づけないくらい覚悟を決めている。その子はたぶん真面目だったんだと思うんです。真面目な子は、いじめられていることに真正面から向き合ってしまう。するとだんだん行き詰まって、死ぬしかないっていうところに行きつくんだと思うんです。いまなら「もっと人に対して適当に向かい合えばいい。いじめている子に理由なんてないし、もっと自分が生きやすい場所がいっぱいあるから、そこに逃げて」と言ってあげたいです。 ー本当にそうですよね。どうすればいじめってなくなるんですかね? 白鳥:ずっと考えていますが、「社会が変わればいい」「そういうことをしない人間を作ろう」っていう意見があるじゃないですか。私はそうなったら本当に素敵な世の中だと思うんですけど、そういう社会になるまでにどれだけ時間がかかるんだよって思うし、経験者として、いじめはなくならないんじゃないかなってどこかで思っていて。もちろんそういう社会を作っていこうと努力をし続けることは大事だと思うけれど、それよりは、もしいじめられる側になったときに、逃げ道をたくさん確保しておくほうがいいと思います。


いじられたらちゃんと怒る




ーメディアでブスいじりみたいなのをされたときに、気をつけていることはありますか?芸人としては顔をいじられることで救われるみたいなこともあるじゃないですか。でもそれがいじめにつながってしまうことにならないかと。 白鳥:私も顔一本で笑いを取ってきたみたいなところがあるから、ブスいじりを封印されると困る部分も正直あります。ただ、いじめと違って芸人さんはこれをいじったら白鳥の笑いになるいうのを分かってやってくれます。でも、それを見ている子どもたちが、私もあんないじりをされたらどうしようという恐怖を与えてしまっているかもしれないと思うと難しいなと思います。 ー結論は出ていますか? 白鳥:出ていないけれども、私はとにかく言われたらちゃんと怒ろうと思っています。ブスいじりされたらふざけんなって。私はそんなにブスだと思っていません、という態度はしっかりとっていこうと思っています。


いじるのは関係性ができてから あとでちゃんとフォローする




ー逆に後輩を容姿でいじるときとかに気をつけていることはありますか? 白鳥:相手が傷つかないように、好きなんだよっていう気持ちがちゃんと伝わるようにいじります。相手との関係性が大事ですね。後輩だったら、何回もご飯にいくくらい仲良くなったらやる。関係性がないうちからやったら笑いにならないですよね。ちゃんとお互いに了承できる関係になってからでないといじりはやりません。それと、あとで「笑っていたけど大丈夫だった?傷ついた?」みたいなフォローをすることも大事ですね。


逃げていい、頑張るな




ー今いじめられている子、苦しんでいる方にメッセージをお願いできますか。 白鳥:逃げていいと思います。真面目に戦っている子が多い気がするから。あなたが生きやすい場所を見つけて生きることが一番大事なことです。学校に行かなくていいし、会社も嫌だったら行かなくていい。あなたが生きやすい場所を見つけたときに、ここで生きていくには何が必要かって考えて仕事を探したり、お金を稼げる方法を探せばいいと思うから。とにかく嫌ならちゃんと逃げていいから、頑張るな。それだけ言いたいです。 ーありがとうございます。いじめている側の人にもお願いします。 白鳥:たぶん皆さん、いじめている意識はないと思うんですよ。いじめている側は遊んでいる感覚だったりすると思います、一回自分の立場を離れて、相手の立場から物事を見てください。そのときに、世界がちょっと違って見えると思うんです。まっさらな目で自分を客観視してみる。そこから何かを考えて、ちょっと行動を変えてみる。目線を変えてみてください。




ー親御さんはどうすればいいですか?自分の子どもがいじめられている、もしくはいじめの加害者になる可能性もありますよね。 白鳥:すごく難しいですよね。私も親に言えなかったから。ほどよい距離感でずっとそばにいることが大事なのかなと思います。今日、学校に行きたがっていないとか、最近食欲がないとか、そういうちょっとした変化にちゃんと気づける範囲で見守ってもらえれば。本当にしんどいときは子どもは親に言うし、言えなかったとしても感じる部分はあるはずです。相方みたいなほどよい距離感で隣にいてくれるといいと思います。 ーありがとうございます。今、相談窓口とかもたくさんありますし、ぜひ一人で抱え込まなずにちょっと勇気を持って、そういう窓口も利用していただければと思います。たんぽぽの白鳥さんでした。ありがとうございました。



#元いじめられっ子から今いじめられている君へ とは?】 「子どもの自殺」を止めたい。 カツアゲ、暴力、殺害予告―。 著名人が、壮絶いじめ体験をYouTubeで赤裸々に語ります。 今問題視されているコロナ差別、偏見、 いじめを防止するためにもぜひ見ていただきたいです。 #元いじめられっ子から今いじめられている君へ というハッシュタグをつけてぜひ拡散へのご協力もお願いいたします。

【本プロジェクト特設サイト】 https://www.shoukasonjuku.com/ijime 【今苦しんでいる人へ、まず相談してみよう】 いじめへの対処法は、人それぞれです。 上記のタレントさんと同じ向き合い方が正しいとは限りません。


まずは自分の状況を、だれかに相談してみることが大事。 親や信頼できる先生や大人に報告する 子どもの相談窓口もあるよ。


<主な子どもの相談窓口>


●よりそいチャット(LINE・チャット) 生きるのがつらい人の相談窓口。 https://yorisoi-chat.jp/


●チャイルドライン(電話・チャット) 18歳までの子ども専用の悩み相談窓口。 https://childline.or.jp/index.html ☎︎ 0120-99-7777


●24時間子供SOSダイヤル(電話) 子どもや、いじめなど子どもに関する悩みを持つ保護者等が相談できる窓口。24時間365日相談できる ☎︎ 0120-0-78310


●BONDプロジェクト(LINE・電話・メール) 10代20代の生きづらさを抱える女の子のための相談窓口。 https://bondproject.jp/ ☎︎ 070-6648-8318


●自殺総合対策推進センター 都道府県・政令指定都市別の、いのち支える相談窓口一覧 https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php


その他​、厚生労働省HPも参考にしてみてください。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_sns.html ※親から虐待をうけている場合は、周囲の大人に相談したり、 児童相談所全国共通ダイヤル(189)に電話しよう。


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