こんにちは笑下村塾スタッフです。今回は笑下村塾代表のたかまつななが昨年夏に取材をしたウクライナで見たものと、そこから日本が学べること、そしてそれを主権者教育でどう伝えて行くかを取り上げます。
たかまつはロシア軍の攻撃の被害が残るキーウ、ブチャ、イルピン、ボロジャンカの街で取材を行いました。一様に返ってきた答えは「ロシアが攻めてくるとは思わなかった」だったそうです。実際に攻撃があった国でも、切迫した危機感を感じて備えるというのは非常に難しいことが分かります。
たかまつは、ウクライナに行く前、テレビ朝日系の討論番組「朝まで生テレビ!」にて、安倍政権の強行なやり方から集団的自衛権には懐疑的だったものの、安全保障上の重要性に気付かされたという議論をしました。戦争なんて起きるはずがないと決め込むのではなく、攻め込まれる可能性も考えにいれながら、経済や防衛、外交での他国とのコミュニケーションをどうデザインするか、ひとりひとりが考え、議論をしていなかければ平和を作ることはできません。この議論をするために、まさに主権者教育が必要となります。
日本にとって差し迫った危険は台湾有事ですが、台湾有事を起こさないことも、平和のためには大事です。日本は戦争に巻き込まれる危機がある。今だからこそ新しい平和学習、つまり“祈る平和”から、“作る平和”へ変えていかなければなりません。戦争経験者が高齢化を迎えており、これからは体験談を聞くことができなくなります。昨年のウクライナ取材はそんな日本の平和教育をアップデートするための取材でした。
実際にフェリス女学院大学で講座「平和を作るために私たちができること」を開催しました。講座は平和のために必要な知識をインプットするだけではなく、「平和を作るためにやりたいこと宣言」というアクティビティを取り入れ、平和のために身近な行動を考えることができるように工夫されています。
日本人はウクライナに対して、対岸の火事を思っている人もいると思います。ウクライナは経済的にもそれほど豊かな国でもないし、軍事力も大きな国ではありません。国際社会が支えないとウクライナは確実にこの侵攻を耐え抜くことができません。寄付でもいいし、関心を持ち続けることが大事であり、私たち一人一人が行動することが大きな力になるはずです。
ーーーー笑下村塾よりお知らせーーーー
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