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執筆者の写真笑下村塾

恋愛禁止、テレビ禁止・・・旧統一教会元二世信者小川さゆりさんに取材


旧統一教会の元二世信者である小川さゆりさんに、旧統一教会の実態や小川さんの活動について伺い、Youtubeに動画を公開しました。


「この家に居たらおかしくなる」元信者が脱会を決めた理由とは【旧統一教会・小川さゆり】【宗教二世】



小川さんは6年前旧統一教会の信者を辞めましたが、生まれた時から旧統一教会の信者として暮らしてきました。小川さんの両親は熱心な信者で、特に小川さんの父は教会長という立場になったこともあります。


幼いころの小川さんの家庭環境は信仰面を除けば、普通の家庭だったといいます。しかし、旧統一教会では「収入の10分の1を献金しなさい」という教えがあり、家に壺や本が増えていきました。小学校までは服を買ってもらえずお下がりのものばかりで、親戚がお年玉を渡しても没収されていました。テレビなど娯楽を見ることも出来なかったため、学校での友達との会話についていけないこともありました。さらには、恋愛までも禁止されていて、性行為などは「殺人以上の罪です」と教えられていました。


小川さんは小学校の頃から貧困が理由でいじめにあっていましたが、いじめに気づいておらず相談ができませんでした。旧統一教会では「全部神に祈りなさい」と教えられます。小川さんは「統一教会やカルト団体は考える能力を奪う」といいます。


高校卒業まで旧統一教会について「正しい」と思っていた小川さん。両親の言っていることとやっていることの矛盾を感じることがあったり、チョンピョンの修練会に参加したときに精神が崩壊している人や夜叫びだす人を見たりすることがありました。小川さんも救急車で運ばれることがありました。日本に帰ってからもパニック障害のような症状が出るなど働けない状況にあったにもかかわらず、親に「お金を入れてくれない」と愚痴を言われていたことを知り脱会を決めました。


二世信者は自分で望んで信仰を選んでいるわけではありません。小川さんは旧統一教会は献金の下限が決まっていたり、「地獄に落ちます」と脅迫めいたことをしたりする部分がカルト的だといいます。


小川さんは動画の中で「こういう存在ですと決めつけられるわけではなく、生まれながらにして人には生きていく自由がある」といいます。現在、小川さんは宗教被害を次の世代に残さないために活動をしています。様々なメディアに出演し、TwitterやYoutubeで発信を行っています。小川さんは高額な献金の規制や人権侵害や信仰の強制をしないとルールで決めていくべきといいます。今回の動画を通して、旧統一教会の宗教二世で苦しんでいる方など少しでも生活が前向きに持てるようなきっかけになればいいなと思います。

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