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  • 執筆者の写真笑下村塾

やんちゃな冒険少年が弁護士を経て代議士に。公明党・山口那津男代表のぶれない信条とは。自民党への思いも吐露。


政治家のパーソナルな部分にまで踏み込んで質問することで、その人となりを知り、有権者に投票するときの参考にしてもらおうというインタビューシリーズ。今回は、公明党の山口那津男代表です。政治家になった経緯やキャリア選択の話など、ジャパンエフエムネットワークのラジオ番組「PEOPLE~たかまつななの政治家とだべろう~」にて迫りました。(取材:たかまつなな/笑下村塾)

こちらは2024年3 月22 日に収録した内容です。

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山口那津男さん:71歳。茨城県出身。東京大学を卒業後、弁護士として活躍。1990年に衆議院議員初当選。その後、党参院国対委員長、同政務調査会長、防衛政務次官、参院行政監視委員長などを歴任。現在は公明党の代表と同東京都本部顧問を務める。

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対談動画はこちらから




ロビンソークルーソーに憧れる少年

ーーお久しぶりです。2年前に対談させていただいた動画は、たくさんの方に視聴していただいたんですよ。

山口:そうですか。それは嬉しいですね。今回も多くの人に見ていただきたいですね。


――公明党の代表になられてもう14年ですか。

山口:今年で15年目ですね。2009年からですから。


――お父様が天気相談所の所長だったとか。

山口:元々は気象庁の技術者だったのですが、茨城県日立市の市役所の中に天気相談所を作るということでお招きいただき、以来、所長として退職までお世話になりました。ですから私は茨城県で生まれ育ったんです。


――政治家のご一家ではなかったんですね。

山口:全くないですね。公明党には世襲というのは原則ありませんから、身内に政治家がいるという人は珍しいと思います。


――その頃の夢は何だったんですか。

山口:海あり山ありの環境の中でやんちゃに育ちましたけど、『ロビンソン・クルーソー』や『十五少年漂流記』の冒険ものの本も大好きでした。どこかの島に行きたい、あるいは色んな都市を巡ってみたいという冒険に対する憧れを持っていましたね。

 中学生ぐらいになると多少現実が分かってくるので、夢を叶えられる実際の職業となると外交官とか商社マン、国連の職員などを目指すようになりました。


――それがなぜ政治家に。

山口:東京大学に入学したけど、安田講堂事件など学生運動の余波でキャンパスが使えず、地方にある東大の施設を渡り歩きながらクラスメートと楽しく語り合っていました。

 ただ、大学紛争で色んな社会課題を突き付けられ、この混乱した日本をどう立て直すかと考えたのと同時に、弱い人々の立場に立った仕事がしたいと弁護士を目指すことにしたんです。先輩たちには裁判官や検察官になった人もいたので、やはり司法試験に合格し、法律という武器を身に付けておいた方が地に足を付けて働ける基盤になると。


――司法試験にはすぐに合格したんですか。

山口:いやいや、回り道だらけで(笑)。そもそも大学に一浪して入学していますし、司法試験は2年時から受験して合格せず、留年し卒業時にやっと合格しました。


――意外です。失敗知らずの方なのかな、と思っていました。

山口:ただ、浪人生活もいい経験でしたし、あの時が自分を成長させてくれたと今は思いますね。





フィーリングが合った妻との出会い

――結婚されたのはいつですか。

山口:弁護士3年目の30歳の時です。私の妹が妻の友人で、しかも妻の姉が大学の先輩という縁で知り合ったという感じです。


――一目ぼれですか。

山口:そこは内緒(笑)。妻の受け止め方もありますので。


――私、今、婚活中なんですよ。婚活で何を大事にするかが凄く難しいのですが、山口さんの中で結婚の決め手になったもの、結婚生活で大事なものってありますか。

山口:私の中では、やっぱり間接的に知っていたことが大きかったし、実際会った時のフィーリング、相性などが良かった。かなり直感的なものですけど。


――その奥様に、婚約中に「まさか政治家にならないですよね」と言われたとか。そもそもなぜ弁護士から政治家になったんですか。

山口:当時衆議院議員だった法律家の先輩・神崎武法さんから、「公明党は専門的な資格や経験を持った人を募り世代交代を進めていきたいので君も手伝ってくれないか」と、強く説得されたんです。

 もちろん弁護士は遣り甲斐のある仕事でしたけど、一人の弁護士の力では助けられる人の数が限られてしまう。でも、いい法律、有効な予算、これを国会で作ればいっぺんに大勢の人の役に立てる。また、時代がどんどん変わっていって今ある法律で目の前の課題を解決できないこともある。弁護士では法律は作れないし、これらを解決できるのはやっぱり政治家の仕事。神崎さんの勧めもありましたけど、自分でも熟考した上で、政治家は遣り甲斐のある仕事だと転身することにしました。。




――奥様はなぜ、政治家に転身することに消極的だったんでしょう。

山口:政治家はハードなイメージがありますし、もっと静かでクリーンな生き方があるんじゃないかと思っていたのかもしれませんね。

 私自身も若い頃は、政治家は脂ぎっていて、陰で悪いことをして、平気で嘘をつくような人というようなイメージがありましたから。


――それは政治家になって変わりましたか。

山口:変わりました。自分だけでなく他の党の方もそうだと思いますが、選挙の時に自分の名前を書いていただくって、並大抵のことじゃないんですよ。何万票、何十万票の思いを背負っているわけですから、皆さん真剣に政治を考えていますし、有権者の望みは何か、それをどう実現しようかとか、色々試行錯誤しながら頑張っている人が多いと思いますね。


――でもそれは有権者には伝わっていないんじゃないですか。政治家は嘘つきというイメージを持っている人の方が多いと思います。

山口:政治家に与えられた時間はみな同じ。地元だけでなく、全国の有権者にそれぞれの政治家像を伝えるというのは簡単なことじゃないと思いますね。ただ、最低でも自分の選挙区の人たちとコミュニケーションを取る機会を作ることは大事です。



自民党はまだ説明責任を果たしていない

――以前に対談させていただいたとき、公明党の理念はクリーン・ガバメントとおっしゃっていましたが、今大問題になっている自民党の政治とカネの問題、裏金問題をどう見ていらっしゃいますか。

山口:自民党のことを評する前に、クリーンな政治を目指している公明党自身も、過去には問題を起こした議員が何人かいて、クリーンな姿勢を保っていくのは簡単なことではないと痛感しています。

 その上で、自民党の裏金問題について言うなら、政治倫理審査会や国会、個々の会見などで質疑がありましたけど、国民の皆さんが納得できる説明にはなっていないというのが現状ですね。

 説明がなぜ大事かというと、二度と同じ失敗を繰り返さないために、何が原因だったのか、どういう経緯だったのかを知る必要があるわけ。そこはまだ不透明ですが、説明責任は逃れられないし、出来るだけ誠実に説明を尽くす努力を関係議員にはやってもらいたいと思います。

 先日、自民党の党大会が開かれ該当議員を処分するという方針を決めました(注・4月4日、39人の処分決定)。これは自民党の中のことですからどう処分するのか見守りたいと思います。

 ただ国会としては、公明党であれ野党であれ同じ間違いを犯さないとも限りませんから、再発防止のためのルール、特に政治資金規正法を改正して、会計責任者だけでなく政治家自身が罰せられるような仕組みを作る必要があります。

 また、第三者機関が収支報告書をチェックするとか、収支報告書をネットで公開するとか、これから再発防止策を具体的に議論していくことになると思います。





――国民の多くが説明不足と思っているので、私としては是非、公明党に証人喚問を呼びかけて欲しいですね。

山口:野党の皆さんにも要望されていますが、ここは冷静に考えてみる必要があります。証人喚問は、嘘をつくと偽証罪で処分される大変重い手続きなので、多数派に乱用されないよう全会一致のルールがあります。多数決で証人喚問してしまうと、政治勢力の多数派が少数派に圧力をかけたりいじめたりしかねないので、全会一致は国会の智慧なんですね。自民党が衆議院で過半数を持っていますし、その前に検察の捜査でも決着がついているので、証人喚問はハードルが高いですね。


――今回の裏金問題について、岸田さんと個別に話したりしたんですか。

山口:大事な案件は電話で直接やり取りしていますけど、総理自身が政倫審に出席すると決断された際は、岸田さんから事前に電話がありました。ちょっと驚きましたが、その決断は潔いと思いましたし、きちんと説明責任を果たして欲しいと申し上げました。

 ただ、当該議員による政倫審での質疑が行われ、処分が決まってもカネの流れの不透明感は残ったままなので、やっぱり国会全体として政治資金規正法を改正して二度とこのようなことが起こらないように、厳しい法改正の議論を重ねたいと思っています。

 公明党はすでに改正すべき点は提案していて、色んな意見をすり合わせながら出来るだけ早く改正法案を形成したい。


――ただ、国民の怒りはちょっとやそっとでは収まらない気がします。クリーンな政治を標榜する公明党が、これからも自民党と連立を組んでいけますか。

山口 自民党には襟を正して、再発防止策をしっかり作り上げる姿勢を見せていただかなければなりません。だから迫っているわけです。ただ、政権は国民の皆さんの生活を支え、経済に勢いを作り、日本を豊かにしていくのが責務。自民党と公明党は20年以上の連立の歴史で培った知恵と経験と協力姿勢があり、これに変わる政権の枠組みは今はないと私は思っています。


――次の選挙で公明党が一番に訴えたいことって何ですか。

山口:少子化対策ですね。公明党が一昨年の秋に提案した子育て応援トータルプランを発表し、それがたたき台になって今のこども未来戦略というプランができたんです。例えば児童手当を第3子には3万円にするとか高校卒業まで児童手当を広げるとか、子どもの医療費を高3まで適用させたり、男性も育児休業を取り給料も支給されるとか、とにかく子育てがし易くなるような社会環境の整備に最も力を入れたいと考えています。


――私は子供が欲しいんですけど、なかなか今の現状で産みたいと思えないし、産める自信がないですね。

山口:どういうところが一番心配ですか。


――仕事のキャリアが中断されることもそうですが、今の自分の収入だと生活がかなり苦しくなるのは目に見えていますから。

山口:同じような声をたくさん聞きます。キャリアを中断させなくても保育所を充実させたり、子育てを手伝ってくれる環境を整備する。また教育にお金がかかるという声が大きいので、保育園や幼稚園の無償化、いずれは大学の無償化も進めていきたいです。

 どんな家庭の経済状況であっても、学びたいお子さんには社会人になるまで、出来るだけ平等に学べるチャンスを作る。これが公明党の大目標なんです。


――心強いです。大学までの無償化で安心できる人はたくさんいると思うので、ぜひ実現していただきたいです。

山口:頑張ります。まずは、こども未来戦略を実現したいと思います。


対談動画は以下のリンクからご覧ください。


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